外資銀行のWebテスト | 海外ポスドクの就職活動日記

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高学歴・高年齢・海外… 
2009年、
3Kのハンディと不況にアグレッシブにチャレンジする
海外PDの新卒(?)就活記録

Webテストの内容について報告しておきたいと思います。

博士やポスドクで外資銀に挑戦する人も
少なくないご時世だと思いますが、
Webテストに意外と苦戦した経験から
ちょっとしたアドバイスとテストの内容をまとめておきます。

というのも、
僕は国語や数学もすごく得意だったので
計数・論理テストで苦労するはずはない
と多少侮っていたんだけど、恥ずかしながら
結構Webテストで失敗することも多かった。

実際のところ、
足切りがWebテストの目的であり、
ライバルたちも軒並み難関大学出身なんだから
そんなに楽じゃない。


誤解しないで欲しいのは、
・Webテストは大抵はそんなに難しくない
だけど
・とにかく時間が少ないから、慣れていないとヘマる
ただそれだけだ。

つまり、対策すれば苦もなく通過する。

それでも、
周りに就活している同僚も少ないであろう
博士やポスドクには情報戦はしんどい。

対策セミナーがあったり、練習問題が出回っている
学生たちに対する不利感は否めず。

だから、記事を書くよ。
何かの参考になればさいわいです。

***
WebテストもSPI、玉手箱から論理パズルまで多種多様です。
全部みっちり対策したとこで、
こんなもん身につけても就活が終われば役に立たない。
時間の無駄であり、人生の浪費だ。(やる気を削ぐ?)

どうでもいいことですが、
SHLが提供するGABのWebテスト版は玉手箱というのですね。


僕がお薦めする準備方法は、

①まず、志望企業のテストのタイプをネットとかで調べる。

例えば、SPIノートの会に速報がある。

②ちょっと練習する。本でも検索でもよし。

本屋で対策本を立ち読みしてポイントを押さえるのもよいね。
海外にいると気楽に本屋に行くこともできない TT
アマゾンなら、海外で日本の本も買える。


Webテストには普通、PCでの動作確認を兼ねた
練習問題がついていて、それを試した後、
一時中断して後から受けることも可能なので

③問題のタイプが対策したものと同じことをチェックする。

同じ→ 受験
違う→ 再度練習後、受験(大体、毎年同じだが、念のため)


これが一番、時間の節約になるんじゃないかな。
狙い撃ちにすれば、事前準備にそんなに時間はかからない。

あと、科目ごとに別の時間に受けられるので、
ちょっと休憩を挟んでリフレッシュするのもいいかもね。


じゃ、2011年卒向けの
実際のWebテストの内容をまとめておきます。
(問題数とか、ちょっと正確じゃない場合も。)

*********************

・米系

・ゴールドマン・サックス (GS)
テストセンターでの受験です。
テストセンターも企業によって難易度も違うのでしょうか。
ES落ちで分かんないんで、自分で調べてね;


・モルガン・スタンレー (モルスタ)
判断推理系の問題 10分10問
並び替えや要約の文章問題 12?分12?問
英文の穴埋め、読解問題 12?分15問
性格テスト

TG-Webって言うのか~。
外銀の中では、問題は難しい部類だと思います。

計数の対策は、
コンサルと同じ「標準 判断推理」を一通り解くのもよいでしょう。
図形問題も少し出ました。
コンサルの問題よりは簡単ですが、時間はやはり少ないです。

ただ、以下の外銀では、
モルスタような数理問題は出なかったので
「標準 判断推理」は済ませておくと何かと安心だけど、
TG-WEBの対策本を読んだ方が手っ取り早いかもしれません。

Webテストのできに関わらず、
ES次第で“名刺交換会”に呼ばれるとか(別記事参照)。
実際、文章問題の時間が全然足りなかったけど呼ばれた;

性格テストは、設問は選びやすいものでした。
一貫した回答を心がけましょう。
あと、「嘘をついたことがない」とかにチェック入れないように。
こういうのも本とかちょっと読めば意図なりが掴めます。
本屋へGO!


・JPモルガン
計数問題 20分20問
文章問題 25分52問

計数問題は一見GABみたいでそれ自体は難しくないけど、
あまり見たことのない問題で戸惑った。玉手箱って言うの?

基本的に表をみて、空欄に当てはまる数値を選択するんだけど、
空欄を埋めるルールを読み取るのに時々苦戦。
①比例関係や単価の計算が必要(選択肢の数字が細かい)
②他の類似データ(列)と相対的に比較して選択(速く解ける)
の二通りの攻め方を使い分ける必要がある。

文章問題はGAB型で、文章を読んで
設問が正しい、間違い、どちらとも言えない、の三択。
一つの文章に、4つの設問。


・欧州系

・バークレイズキャピタル (BarCap)
計数問題 12分12問
文章問題 15分30問

GAB型。アプリケーションフォームを読むと、
日本SHLのサイトの練習問題が紹介されている。
SHL
ここで、計数、文章、図形問題がそれぞれ練習できる。
図形問題は要らない。
実際の問題も大体同じレベル。
(UBS、ドイチェの対策にもなる)

BarCapは、受験直後にWebテストの合否が分かる。


・UBS
計数理解 25分50問くらい

グラフの読み取りと簡単な計算。
GABの計数の練習でいいんじゃないかな。


・ドイツ銀行 (ドイチェ)
非言語 35分で40問
言語  25分で52問
性格テスト、時間制限なし(いちおう20分を想定)で63問

ドイツ銀行は、ポスドクは受験しても選考対象外っす。
それでも積極的に問い合わせてみるのもありだけどね。

***
基本的に、
似た問題を一回でも解いておくと全然スピードが変わってきます。
・答え方の形式
・選択肢を見て、計算しなくても比較で解けるなら時間を稼げる
・表の大半は不要な情報なので、必要な部分だけ見る
・グラフや表の単位(千人),(100万人)とか小さく書いてあるので注意
など
“GAB”とかで検索するか、本屋に行って
ちょっと練習すれば大体ポイントが分かります。


ところで、
夏のインターンでテストを受けておくと受験が免除される
ところもある。
夏にできが悪ければ受け直しできるし、
インターンに応募しておくと、そういう意味でも有利かもしれない。
(夏の時点で失格するという可能性もあるが…)