市場の流行を追いかけるために生まれて、自社製品に食われて終了となるiPad mini
Engadget日本版
http://japanese.engadget.com/2017/05/16/ipad-mini-iphone-7-plus/
6月開催のWWDC 2017では新しい10.7インチサイズのiPadが発表となる噂がありますが、
その発表に会わせて、7.9インチサイズのiPad miniが販売終了となる見込みとの事。
iPad miniはApple製品としては非常にユニークな生い立ちがあります。
10.7インチのiPadがタブレット市場を一気にメジャーへ押し上げて絶対的な地位を取った後、
Android勢が7インチのタブレット端末をiPadの半値ぐらいの価格で大量発売した事で、
Androidタブレットのブームが生まれました。
世間からブームの追随を求められたAppleは7.9インチサイズのiPad miniを発売しました。
iPad miniはiPadよりサイズも価格も手頃で販売は好調でしたが、
製品サイクルが長いタブレット市場はiPad全体の販売台数を鈍らせる結果となった事で、
iPad miniの販売も落ち込みました。
タブレット市場が落ち込んだ理由の一つにスマートフォンの画面サイズが大きくなった事です。
iPhone 6 PlusやiPhone 7 Plusなどの登場によって、iPhoneのサイズは5.5インチなりました。
その結果、iPad miniの存在意義はiPhoneに食われてしまい薄れてきました。
それを踏まえるとiPad miniの販売終了の考えは今の状況を考えれば妥当と言えますね。
ただ、Apple製品らしくない生まれ方で世に出たiPad miniは、
世の中の流れを変える事ができずに終了してしまうのはちょっと残念ですね。
iPad miniは良い製品だと思っていますが、世の中を変えるには他社の追随ではない
オリジナルな製品でないとダメのようです。
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