なんとなく落ち着かないまま

毎日が過ぎていきます。


父はあれからずっと入院しているし

もう動けないし話せないし

飲むことも食べることも出来ません。

完全看護なので何をしてやることもなく

ただ1日1回会いに行くだけの日々です。


せっかく入所が決まったとても素敵な老人ホームも

どうやらもう入居することはないようです。

かと言って病院も小泉氏の作った改正医療法で

長期療養型ベッドの廃止法案から

いつまでもいることは出来ません。

少なくとも3ヶ月に一度は転院しなくてはいけません。


父は結局、心臓の機械弁を保護するために飲んでいる

血液凝固阻止剤が効きすぎて

身体のあちこちから少しの傷でも出血していただけで

薬を止めたら問題なしでした。

でも検査で一日、食事や水分を規制したら

もうそれからは飲み込むことが出来なくなりました。

飲み込み方を忘れてしまったようです。

今では自分の唾液でさえ飲み込めず

誤嚥を起こし軽い肺炎を繰り返す日々。

でもそれには治療法もないために

あくまでも「療養」入院扱い。

長期療養は法案で廃止されたから・・・

病院に入院患者が増えてきたら真っ先に追い出される

そんな立場です。


でもね、口から栄養が一切摂れないから

点滴を24時間やり続けないと死んでしまうのに

唾液でさえ吸引して24時間監視しなくちゃいけないのに

どうして家に帰れますかね?

小泉さんはどういうつもりでこの法案を作ったんでしょう?

ものすごく冷酷な人だと思います。

最悪の悪法ですよ。

24時間看護師のいるホームはとても高い料金です。

貧乏な病気の年寄りや回復の見込みのない人は死ねと

法律に定めたようなものです。

恐ろしい法律ですね。さびしい話です。


家で介護をしていない分

肉体的な疲れは少ないのですが

今までの疲れが出ているようで

家族一同、体調崩しました。


この先父の回復の唯一の望みは

胃にチューブをつける手術をして

「胃ろう」と言って直接そのチューブを使って胃に栄養を流し込む

それが出来るかどうかにかかっています。

かなり痩せて体力もないですから難しい状況です。


回復することがいいことなのかどうか

それすらわかりません。

回復したらまたいずれは苦しむのだろうし

食べ物や飲み物が味わえないのはかわらないのだから

楽しいことも少ないかも知れません。

それでも点滴につながって生きていくよりは

手術して一か八かみたいな方が父らしいかなと

手術できるかどうかの検査は申し込みました。


猫ブログなのに介護日誌みたい(苦笑)

にゃんこを看る時も人間を看る時も

遺される者の使命として日々何が出来るのかと

どちらにも悔いのない最期を目指して頑張ります。