15日の4時半くらいから容態が急変して
とろ(実家の黒猫15歳♀)が死んだ。

思い起こせば15年前、ある夜の9時過ぎだったな
雨の降る中、うちの実家の向かいの駐車場から
甲高い子猫の泣き声が響いてて
いてもたってもいられずに確保しに行き
生後1ヶ月前後の黒猫の♂とまだら雑巾柄の♀を
車の下に発見・保護したのだったが…。
それから数日後、会社の人が第二倉庫から
自転車で帰って来た時
「子猫逃げてましたよ~」と
黒猫持ってた。
それ黒猫の♀。うちで保護してたのは♂。
でも明らかに兄妹。
こうして3匹になったちびっこ達。
遅れて来たのがとろだった。
うちに来たのも遅ければ、
水やご飯を自分で口にできるように
なるのも遅かった。
とにかく小さい頃は鈍臭い子猫で
そこから名前が付いた。
ちなみに他の兄妹は
黒の♂がうに(黒の子猫の毛並みってうにに似てるよね?)
まだらはあわび(天然物のあわびは殻がまだらなのよ)
鮨ネタシリーズで名付けました。
だけど2ヶ月ほど経ったある日の朝
うには本棚の一番上で箱座りしたまま死んでた。
前の晩まで元気だったのに。
後を追うように間もなくしてあわびが死んだ。
あわびは夜にやっぱり容態が急変したのだけど
それに気付いたので、とろと2人で見送れた。
とろもすぐ死んでしまうのではと
とても心配したけど、ものすごく元気で
いたずらも多くすばしっこい猫になって
とろじゃなくて、チョロチョロしてるからチョロだね
なんて言われたりもしてた。
そのいたずらが災いして、お客さんの車に乗って逃げ
1ヶ月ほど放浪して帰ったこともあった。
パンが好きで盗み食いもよくやったっけ。
下痢で入院して悪化し「最期は家で…」と
昔かかっていた医者に返され
帰宅した3日後に完治したこともあったな。
あれから病院嫌いになって、どんな薬飲んでも
必ず吐くようになったんだよな~。
あの病院ヤブだったんだ…。

去年の夏の終わりにも1度死にかけて
心臓マッサージして復活したのに
今回はもう回復しなかったんだ。
どうして最期はみんな同じなんだろう。
空を駆けて、大きくため息吐いて逝ってしまう。

とろは今でも大好きだ。
最期まで私はとろを愛したし
とろも精一杯頑張ってた。
悔いはない。
でもその存在がもうないのは寂しい。

父が「もう身体があんまり動かないから
とろと一緒に逝きたい」なんて
先週くらいに言ってた。
とろは気分屋の父が苦手だったから
一緒に逝きたくなかったのだろう。
先を急いだかな。

命って存在が大きい。
身体は入れ物に過ぎないと毎回思う。
それでも私はとろの身体に言う。
「楽しかったね。またね!」