長い月日を経て溶けあった関係

 

 

義父の17回忌で大阪に

行ってきました

 

 

 

優しくて穏やかで大好きだった義父

 

 

 

夫婦でヘビースモーカーで

特に義母は93歳の今も

隠れてプカプカしているらしい知らんぷり

 

 

 

そんな義父が肺を患い

入院してしまった時

義母から病院へ

洗濯物を取りに行ってきて

 

 

 

と頼まれ何回か病院へ

お見舞いがてら

通った日もありました

 

 

 

その頃は夫の仕事の関係で大阪に

住んでいたので

義母からちょくちょく

頼まれごとされてました悲しい

 

 

入院した義父の姿を

初めて目にしたあの日

 

 

 

弱々しい義父の姿に驚いた日を

今でも忘れる事はできません

 

 

 

その弱った姿を

私に見られたくなかったのでしょう

 

 

 

『もう、大変やからこんでええでぇ

はよ帰り』と

病室につくやいなや義父は私に

そう言いました

 

 

 

『じゃあ、洗濯物持ち帰りますねぇ』

と病室を後にした私は

その時、義父にまた来ますね

と言えなかった

 

 

 

 

義母からたびたび受ける

きつい言葉の後には

必ず義父のフォローがありました

 

 

 

『かんにんやでぇ。

悪気があるわけじゃないから』

といつもいつも 

私を気にかけてくれた義父

 

 

 

そんな義父の痩せた

弱々しい姿を目の当たりにした私は

人目もはばからず

声を出して泣きながら

病院を後にしました

 

 

 

そんな優しかった義父の17回忌

 

 

 

お坊さんの楽しくも

勉強になるお話を

いっぱい聞いて心がほんわかしました

 

 

そして、93歳の義母と義姉の

私に対する優しい言葉の多さに

また驚いたのです

 

 

 

あんなに攻撃的だった2人の顔つきも

柔らかい優しい顔に変わっていました

 

 

 

長い長い月日がかかりましたけど

こんな優しい時間を過ごせるとは

思いませんでした

 

 

 

正直、夫の実家の法事に行くの

ちょっと嫌だな・・と

罰当たりな事が頭をよぎってました

 

 

 

でも行ってきて良かった。

 

 

 

お義父さんと、あともう少しで

産まれるひ孫(私の長男)の顔を

見ることなく亡くなってしまった

おじいちゃんのお墓に

手を合わせ穏やかに息子達と帰京

してきました照れ

 

 

 

 

 

今日も良き日でありますように晴れ