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『だから殺せなかった』は、一本木透の小説である。
2019年1月31日、東京創元社から単行本が出版された。
第27回鮎川哲也賞優秀賞。
2021年11月19日には創元推理文庫版が発売された。
2022年にWOWOW連続ドラマWでテレビドラマ化された。
太陽新聞社会部記者の一本木透は社会部の連載「犯罪報道シリーズ」に二十数年前の自身の体験を書く。
反響は大きく、社会部に届いた一本木宛ての数通の私信の中に、その手紙はあった。
首都圏連続殺人事件の真犯人を名乗る犯行声明文だった。
自らを凶悪犯と名乗る犯人は、殺人を言葉で止めてみろと新聞紙上での一本木との言葉の対決を望む。
声明文と一本木とのやりとりを新聞に載せないと次の殺人が起こるというのだ。
犯人からの手紙は警視庁に貸し出され、犯人捜査が行われていた。
犯人からの終結宣言の手紙が届き、差出人は毛賀沢達也になっていた。
しかし、一本木はある人物が犯人だとの確信を持っていた。
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