携帯電話(5) | 午後の紅茶を一年で365本消費する自由人

携帯電話(5)

彼は興味津々で窓から娘をのぞいた。

『超…似てる。そっくり』

娘も初めて見る人に目を丸くして見ていた。
『此が私の娘です』
私は自慢げに紹介した。

三人で公園の中に入っていった。

誰が見たって夫婦に見えていただろう。

ベンチに座り。
1人で歩く娘を彼はじっと見つめていた。

その時彼は何を思って居たのかな?
自分にも…この時が来るのかな?
…と思っていたのかな?

きっと貴方に子供が出来たら、目はクッキリと大きな目をしているのかな?

髪は少し癖なんて入ってたり。

娘を見る彼を見ながら私はそう考えていた。
すると急に彼が立ち上がり。
娘に近づいた。

『○○○ちゃん』

娘は少し警戒しながら、立ち止まった。

彼もどう接して良いのか解らず。

ぎこちない手つきで…娘に手を出した。

彼の大きな指を娘がつかんだ。

たいがい子供は知らない人を見ると…泣き出す。

なのに…彼の手を握り一緒に歩いてるじゃない。

私も驚いた。
私の弟にだって…顔見たらまだ泣いているのに…。

彼は本当に子供が好きなんだね。
良く言うよね。
子供が好きな人には…ちゃんと子供から寄ってくる。

二人で歩く姿を見て。一瞬想像した。

此が本当の家族だったら…。