これは台詞ベースのコント劇です
 
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珠子 (((( ;゚д゚)))アワワワワ
「き、絹代!!??」
 
絹代 (´。・ω・。`)
「あい」
 
珠子 (((( ;゚д゚)))アワワワワ
「アンタ・・・肌が緑色よ」
 
絹代 ( 。•̅௰‎•̅。 )ˀ̣ˀ̣
「緑色?・・・・誰が?」
 
珠子 ( ̄▽ ̄;)
「アンタよアンタ、
 アンタ以外に誰が居んのよ」
 
絹代 (* . .)⁾⁾
「あで?・・・・ホントだ」
 
珠子 ( ̄▽ ̄;)
「アンタ、手も真緑なんだから
 気付きなさいよね」
 
絹代 (๑•᎔•๑)ウ~ン
「なんか緑がチラチラしてるから
 おかしいなぁ、おかしいなぁ
 って思ってたんだけど
 (,,>᎑<,,) 自分だったぁ〜」
 
珠子 (눈_눈)
「笑いごっちゃないわよ・・・
 アンタのこと、これから
 ハルクって呼ぶわよ」
 
絹代 (੭ ᐕ))?
「オダキュウ?」
 
珠子 (눈_눈)
「止めなさい、色んな方面から
 クレーム来るわよ」
 
絹代 (੭ ᐕ))?
「オダキュウのマスカットに
 なれないかしら?」
 
珠子 (눈_눈)
「なれるわけないでしょ
 そんな妖怪じみたナリしてぇ
 それにオダキュウは緑を
 イメージカラーにしてるわけじゃ
 ないんですからね
 ほんでマスカットはブドウ🍇!!
 アンタが多重のボケ、かますから
 ツッコミが長文になったでしょっ!」
 
絹代 (  -᷄ω-᷅ )💭
「困りましたなぁ」
 
珠子 (눈_눈)
「困るのはこっちよ・・・・
 アンタ、変な放射線とか
 浴びてないでしょうねぇ?
 怒ると変身するような怪光線」
 
絹代 (´•ω• ก`)ハテナ?
「放射線?・・・・・・
 昨日、夜中にブラウン管テレビの
 砂嵐をずっと見てたけど・・・
 ソレ?」
 
珠子 (๑°ㅁ°๑)
「アンタ、夜な夜なナニやってんのよ」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「アレ見るとねぇ、とっても面白いの
 地デジじゃぁ、ダメなのね
 アナログじゃないと」
 
珠子 (눈_눈)
「アンタ、霊界と
 交信してないでしょうね
 変な霊、家に呼ばないでよね」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「うん、だいじょぶ
 皆、良い人たちだから」
 
珠子 ( ꒦ິ꒳꒦ີ )
「交信はしてるんかぁ〜い
 その人たち、ブラウン管の中に
 留めておいてね
 家にあげないでねぇ」
 
絹代 (・・)v
「了解」
 
珠子 ( ・ัω・ั )
「他に何か原因ないのかねぇ」
 
絹代 (´•ω• ก`)ウーン
「あのねぇ、心当たりはあるの
 こないだ冷蔵庫の整理しててねぇ
 抹茶ケーキがあったのね」
 
珠子 (눈_눈)
「抹茶ケーキ・・・・・・
 ∑(๑º口º๑)!! 抹茶!?・・緑色!?
 まさか、ケーキ食べて
 抹茶の緑が移ったってか!?
 アンタの細胞はカメレオンか!?」
 
絹代 (´•ω• ก`)
「うーん、抹茶ケーキは違うのね」
 
珠子 _(:3」∠)_
「違うんかぁ〜い」
 
絹代 (´•ω• ก`)
「だってね、」
 
珠子 (。´・ω・)?
「ん?、アンタ、抹茶ケーキなんて
 食べたっけ」
 
絹代 (´•ω• ก`)
「うん、そうなの・・・
 私はティラミスしか買わないのね
 ほいでね、クリスマスに食べようと
 思って買っておいたティラミスが
 あったんだけどぉ」
 
珠子 (; ̄Д ̄)ナンデスト?
「クリスマス?・・・」
 
絹代 (´•ω• ก`)
「でも、イヴに珠子がおっきな
 ホールケーキ買ってきたでしょ?」
 
珠子 (*・ω・)ノ
「チョコレートケーキと
 ショートケーキとモンブランと
 ミルフィーユがひとつになった
 クォーターパウンドホールケーキね
 (長い名前・・・)」
 
絹代 (´•ω• ก`)
「うん、ひとつで4つ美味しいっていうね
 あれが嬉しくって
 ティラミス買ってたこと
 すっかり忘れてたのぉ」
 
珠子 (。´・ω・)
「アンタ、えらく喜んでたもんねぇ
 (買ったアタシも嬉しかったけど)」
 
絹代 (´•ω• ก`)
「うん、んでね」
 
珠子 :(´◦ω◦` ):‼️
「あ、アンタ・・・
 あの後ティラミスは?・・・・・」
 
絹代 (´•ω• ก`)
「ずぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと
 忘れてたの」
 
珠子 (ll゚д゚ll)
「ずぅ〜っとって、まさか・・・・」
 
絹代 (*^ω^)
「あの抹茶ケーキ、
 ティラミスだったみたい」
 
珠子 (ll゚д゚ll)!?
「カビィ〜〜〜〜〜!!!???
 アンタ、それ食べたの!?」
 
絹代 (*ノω・*)テヘ
「やっちった」
 
珠子 (ll゚д゚ll)
「テヘじゃないわよっ!
 食べてて気付かなかったの!?」
 
絹代 (´•ω• ก`)ウーン
「ちょっと酸っぱみと苦味と辛味と
 トロ味と舌先のピリピリ感は
 あったんだけどぉ
 それ以外、異常はなかったからぁ」
 
珠子 (눈_눈)
「異常だらけだわっ
 ってか異常しかないわっ
 ってか甘味がないトコで
 異常に気付けっ
 ってかトロ味で気付けっ
 (糸引いてないでしょうねっ?)
 ピリピリ感に到達するなんて
 言語道断よっ」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「珠子ぉ〜、ツッコミが暴力的ぃ」
 
珠子 (눈_눈)
「アンタの暴挙に比ベリゃ
 アタシのツッコミなんて
 春風みたいに穏やかなモンよ」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「春一番だね」
 
珠子 :(´ ⊙ ⊙):
「でもそうすっと?・・・
 アンタの体の緑ってぇ・・・」
 
絹代 (* . .)⁾⁾
「ちょいと腕、こすってみようか?
 キュキュッとな・・・・・
 あで?、はげた」
 
珠子 (ll゚д゚ll)!?
「カビィ〜〜〜〜〜!!!???」
 
絹代 (*ノω・*)テヘ
「体の緑色・・・カビみたい」
 
珠子       サァー   =͟͟͞͞(((((꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
「・・・〜近寄らないでぇ・・・」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「だいじょぶだよぉ〜
 ただのカビだからぁ・・・」
 
珠子 =͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
「ただのカビが人間の体に
 しかも全身に蔓延するわけないでしょう」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「人間の皮膚にもカビは生えるんだよぉ
 ほらぁ、水虫って、アレ、
 カビなんだよぉ」
 
珠子 =͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
「ジュクジュクした足の指んトコ
 限定でしょ!、しかも
 緑色じゃないしぃ」
 
絹代 (*´ㅂ`)~~♪
「ミミズだ〜って オケラだっ〜て
 アメンボだぁ〜あってぇ〜
 みんな みんな生きているんだ
 友だちなんだぁ〜(Ӧ)(ӧ)(Ӧ)~♬
 ね?、カビだって
 生き物なんだよ?」
 
珠子 (꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
「そんな にわかミュージカル
 聞いても感動しないわよ
 ミミズやオケラは
 畑を豊かにしてくれるけど
 カビは所詮、カビよ
 人間とは共存できないのよ
 (何やらバックコーラスが 3匹
        いたけど、ミミズにオケラ?)」
 
絹代 (๑^◡^๑)v
「私、カビと共存できてる」
 
珠子 (꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
「それは共存とは言わないわ
 侵食よ・・・そのうち
 東宝の怪奇映画みたいに
 なるんだから」
 
            ཀ『怪奇カビ人間』ཀ
 
珠子 (꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)
「そんなモノ、さっさと
 剥ぎ取りなさい」
 
絹代 (๑˘・з・˘)
「ヤ」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「ナニ言ってんのよっ!」
 
絹代 (๑^◡^๑)v
「私、カビ飼う」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「カビカウ〜!?、カビカウ〜!?
 ( ˙ㅿ˙ ) カビカウってナニ?
 ニカウさんみたいなモノ?」
 
絹代 (๑^◡^๑)v
「鵜飼いさんみたいなモン」
 
珠子 ( ˙ㅿ˙ )
「ウカイさん?、向井さん?
 愉快さん?、ダイヤモンド?
 不快さん?・・・
 そうよ  (ー_ー)・・・・・・
 凸ಠ益ಠ)凸 不快以外何物でも
 ないわぁ〜‼️‼️‼️
 カビを剥ぎ取りなさい‼️‼️‼️」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「ヤ、カビ飼うの」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「カビカウノは止めなさい‼️
 (なんのことかさっぱりだけど
         絹代のやることだから
         ろくでもないことだわ)」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「ヤ」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「ぬぉぉぉおおおお‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️」
 
🐓こけぇ〜
 
    そして翌朝 
 
珠子 ( ̄▽ ̄;)
「アンタ、そのカッコで
 会社行く気ぃ?」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「うん、手袋付けたでしょ?
 顔はフルフェイスのマスクでしょ?
 んでサングラスでしょ?」
 
珠子 ( ̄▽ ̄;)
「銀行強盗にしか見えないわぁ」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「完全防備ぃ〜・・・
 誰も私がカビ飼ってるって
 気付かないよん」
 
珠子 ( ̄▽ ̄;)
「アンタが変人だってことは
 気付かれるわよぉ」
 
絹代 ✌︎︎︎⸜(*˙꒳˙*)⸝✌︎
 
珠子 ( ̄▽ ̄;)
「そうまでして飼いたいの?」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「うん、カビカウノ」
 
珠子 (。´-д-)。。
「もういいわぁ・・・
 アンタに小言いうの疲れた・・・
 好きになさい」
 
 (徹夜でガミガミ言ってらしい)
 
絹代 (๑^◡^๑)
「ありがとっ、珠子ぉ♡」
 
    それから月日が経ち
    カビを苗床に苔が生え
    苔を苗床に草が生え、木が育ち
 
    そして絹代は森になりました
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「きぃーーーぬよぉーーー‼️
 アタシの堪忍袋の緒は
 バックリ斬れたわよぉー‼️
 部屋中、草木で
 溢れかえってんじゃないよぉー
 ジャングルよジャングルぅ〜
 どうにかしなさいよぉーー‼️」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「うん、でもねぇ、私も身動き
 とれないのぉ」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「もうこの3日、買い物にも
 出掛けられないし
 ご飯だって作れないのよぉーー」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「ご飯はねぇ、木の実があるでしょ?
 んでねぇ、トイレにリンゴも
 成ってるよぉ」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「この部屋、出るだけで2日も
 掛かるのよぉ〜
 トイレに辿り着くのに
 1週間は掛かるっちゅうのぉ〜」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「だっちゅ〜のっ」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「冗談いってる余裕ないわぁー 
 きぃーーーぬよぉーーー‼️」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「んもう、小言は言わないって
 言ってたのにぃ〜」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「小言の範疇を越えたのよぉー
 きぃーーーぬよぉーーー‼️」
 
絹代 (๑^◡^๑)
「はんちゅ〜のっ」
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「きぃーーーぬよぉーーー‼️」
 
 
    腐ったティラミスを食べたことが
    全てのはじまりでした
 
    絹代の愛がカビを育み
    そこから新たな生命が宿り
    ひとつの生態系が誕生しました
 
    万物の起こりとは
    案外、他愛のないところから
    はじまるのかもしれませんね
 
    めでたし めでたし・・・
 
 
珠子 凸ಠ益ಠ)凸
「めでたかないわぁーーー‼️
 アタシャ〜森林を伐採してやるわよ
 アタシの生活を返せぇ〜
 きぃーーーぬよぉーーー‼️」
 
                                                     おわり
 
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あとがき
 
ウチの冷蔵庫にも緑の妖精さんがいまして(実際は緑色じゃなくドドメ色なんですが (;^_^A)・・・)、そんな妖精さんを目撃したことで思い付いた話でした。
 
めでたし めでたし?