脇役の魅力 その2 | ゴーグルファイブオフィシャルブログ

脇役の魅力 その2

どーもミッチどえす。
前回に続き今回も「脇役」
について熱弁してきます。

今回も「るろうに剣心」
から僕の大好きな名脇役


〈般若〉
photo:01



幕末期の武闘派忍者集団
「江戸城隠密御庭番衆」
の密偵方にして憲法家。

御庭番衆のメンバーでも
そこそこの使い手であり
名前がとてもシンプル。

っていうかそのまんま。

両腕の横縞模様は刺青で
実際より物を太く短く見せる
という性質を利用し、あたかも
腕が伸びたかの様な打拳により
間合いの錯覚を起こすという
ちょっとコスい術の使い手。

般若のお面を被る理由は
いかなる顔にも変装出来る様
自ら唇を焼き、耳を落とし
鼻を削いで、頬骨を砕くという
なんとも隠密(忍者)としての
誇り高い勇気ある行動により
単純にバケモノと呼ばれる素顔を
隠す為、更に表情の変化により
技の出処を解りにくくする為
の般若仮面なのである。

憲法家としての腕も強力。
そして隠密ならではの
自己を高めた容姿も抜群。

が、しかし相手は主人公
そして単行本にしてまだ
4巻という序盤だった故に
それ程強く描かれた敵キャラ
というワケではなく
アッサリやられてしまう。

が、心根は強く筋が通っていて
最期はなんと裏切った仲間から
主人公の剣心を護るべく自ら
裏切った元仲間に単身突っ込み
見事にガトリングガンを浴びる
というこれまた無惨な死を遂げる。

御庭番衆の御頭を立てる為
主人公の未来を創る為に
一役買ったいい脇役である。

そしてなんと言っても僕は
このいかにも悪そうな見た目
がたまらなく好きなのである。

名言は「私が人間として生きる事を許されるのは、この世に御庭番衆において他に無し。」

闘う事でしか自分の
「人間の証明」を立てる術
がないという悲劇の男である。




ーつづく。