夕暮れものがたり
ある晴れた心地よい日
みんなの為に一生懸命
作曲に専念するミッチ
という一人の青年が居た。
ところが彼は思う様に
作曲がスムーズに進まず…
「Hah~…」
と思わずバイリンガルな
雰囲気を漂わせながら
ため息をつく始末でした。
そう、長い人生…
こんな時もあるものです。
「こ…こいつあダミだ!!
ちょっと気分転換しよう」
…そう思ったミッチは
ちょっと汗を流そうと
バスケをしに外へ出掛けた。
部屋に閉じこもって
ずっと頭を悩ませても
いいモノは出来ない!!
と言わんばかりに彼は
早速公園のリングへ豪快に
バックダンクをかましました。
その時でした…
「カシャンッッ!!」
何かがポケットからこぼれ
地面を転がって行きます。
「…おろ????」
事態をイマイチ把握出来てない
ミッチがその物体へ近づくと…
彼は神を恨みました。
人生で初めて恨みました。
一生懸命ギターを頑張っても
神は僕に対してこんな
プレゼントをするのかと…。
そうです、どう考えても
「自分が悪い」という事実に
気付く事が出来ませんでした。
しかし悔やんでも怒っても画面が
元に戻る分けでもありません。
彼は何事もなかったかの様に
ひたすらに汗を流しました。
何故かその日の夕暮れは
やけにキレイに見えました。


