ひどく落胆したり倦み果てたようになったりしていることを表現する「うんざり」が動詞化し「うんざる」。その完了表現が「うんざったうざった」。それが或る人の状態を表現する形容詞の語幹となり「うざったい」。その語頭のみが語幹とされ「うざい」。これがひどく落胆したり倦み果てたような状態になっていることを表現します。これは東京の西部・多摩方面で用いられていた語で、1960年代の後半から東京で広く用いられだしているといいます。「うんざり」はその項(この語は江戸時代からあります)。その「うんざり」自体が不快を表現する戯表現のようなものであり、この「うざい」も理性を逸脱した、特に若者を中心とした、なにごとかやなにものかに対する不快を表現する心情表現たる俗語になっています。