全的完成感の「あ」と意思動態感を表現するM音による活用語尾の動詞。何かに全的完成感を生じさせる努力をすること。部分を集め、その部分が集まることによって完成される何かを完成させる努力をします。「(毛糸で)セーターをあむ」。「辞書をあむ(編集する)」。

魚を採るなどする「あみ(網)」はこの連用形名詞化。

「あふよしの出でくるまでは畳薦(たたみこも:続く、重ね、の意味を豊かにするための縁語表現)重ね編む数夢にし見えむ」(万2995:これは「あむ(編む)」が、考えをまとめる、のような意味で用いられ、「よし(由:理由・手がかり・手段)」を編む)。