「あみゆら(余み揺ら)」。「みゆ」がB音化し「ぶ」になっています。動詞「あみ(余み)」は、要するに余(あま)ることですが、そうした動詞があったであろうということです。その動詞「あみ(余み)」に関しては『音語源』「あまし(余し)」の項。「あみゆら(余み揺ら)」の場合は、量的にではなく、質的に余ります。つまり余分なもの、ということ。水に、余分な印象で、そこから生じた異物の印象で、現れ(浮き)揺れるもの、の意。それが「あぶら(油)」。