全体感を表現する「あ」です。「に」は助詞。全的に、完全に、の意。「あに良くもあらず」(全く良くない)。これにより反語表現もなされます。「あに図(はか)らむや」((そんなことを)確信性をもって、完全に考えるなどということがあるだろうか(いや、ない):「あにはかりきや」とも言います)。「あにまさめやも」(完全にます(まさる)だろうか)。「豈(あ)に斯(かく)の如き大苦(大いなる苦しみ)の事を見ましや」(完全にこのような大苦のことを見たか(これほどのことは見ない))。
全体感を表現する「あ」です。「に」は助詞。全的に、完全に、の意。「あに良くもあらず」(全く良くない)。これにより反語表現もなされます。「あに図(はか)らむや」((そんなことを)確信性をもって、完全に考えるなどということがあるだろうか(いや、ない):「あにはかりきや」とも言います)。「あにまさめやも」(完全にます(まさる)だろうか)。「豈(あ)に斯(かく)の如き大苦(大いなる苦しみ)の事を見ましや」(完全にこのような大苦のことを見たか(これほどのことは見ない))。