「あてあわ(当て泡)」。「あて(当て)」は期待。「あてあわ(当て泡)」はそれが(水の)泡のように儚(はかな)いこと。「あだばな(徒花)」は実を結ばない花。「あだなる男」はあてにならない男、浮気者である男。「あだになる」は有用有価値なもの・ことが無用無価値なもの・ことになること。「あだな(徒名)」はもともとは浮気者という評判や実のない噂を言いましたが、のちに「あざな(字)」という意味でも言われるようになります。歌舞伎の台詞にある「しがねぇ恋の情けがあだ」は「あだ(徒)」でしょうか「あだ(仇)」でしょうか。たぶん両方。