「あけゐつら(開け居連)」。「けゐ」が「く」になり、R音は退化しつつ「つら」が「た」になりました。(動物の体を)開けると居る(つまり、動物の体内にいる)同じものがいくつも連なった印象のもの、の意。これは寄生虫を言います。回虫も言ったようなのですが、古い書に「寸白也」と書かれているわけですから、元来はサナダムシを言ったものでしょう。その形態印象による名です。
「さなだむし(さなだ虫)」はこの寄生虫の形態印象が真田紐(さなだひも)を思わせたことによる名です。真田紐(さなだひも)は寄生虫の名などに使われるのは迷惑で失礼な、非常に美しい紐です。