古代、日本の一部(大和地方)やその総称的な異称。「あきつひうるしま(飽き終得る島)」。「る」のR音は退化しました。飽和の終局を得る島、すべてが満たされ尽くす島、の意。ただし「あきづ(蜻蛉:とんぼ)」と同音であることから、この言葉は古くから蜻蛉(とんばう)に関連づけて考えられ様々なことが言われています。『古事記』の歌「97」でもそのようなことが言われています。『古事記』のいわゆる「島生み」では七つの島が生まれ、最後に仕上げのように「おほやまととよあきづしま」が生まれます。