戦争なの

誰1人亡くならなかった

Pig War 豚戦争

 

 

 

 

  豚戦争とは

 

 

1859年にアメリカ合衆国とイギリスが、バンクーバー島(現在のカナダ)とワシントン華州(現在のワシントン州)の間のサンファン諸島の英米国境をめぐっての事件です。

 

豚の射殺をきっかけに勃発したことから、「豚戦争」と呼ばれます。他にも「豚事件」「豚とジャガイモの戦争」「サンファン国境紛争」などとも呼ばれます。

 

 

  豚を射殺

 

 

当時サンファン諸島には、島の片側に住むアメリカ人入植者と反対側に駐留するイギリス軍がいて、暴力紛争が起きやすい場所として、懸念されていました。

 

アメリカ人農夫ライマン・カルターは、自分の庭で土を掘り返してジャガイモを食べている豚を発見します。腹を立てたライマンは、このようなことは初めてではなかったこともあって、豚を射殺しました。

 

しかしこの豚は、イギリス人将校が飼っていた豚だったのです。彼は何匹かの豚を飼っており、放し飼いにしていました。

 

イギリス政府はカルターを逮捕するぞと脅し、アメリカ人移住者は軍に保護を求めました。

 

元々くすぶっていた両者の不満は、この豚事件で一気に頂点に達します。

 

 

  戦いと問題解決

 

 

その結果、アメリカ軍とイギリス軍の双方が、戦闘基地に人員を配置することになりました。

 

しかしアメリカ大統領のジェームズ・ブキャナンは将軍を派遣して、イギリスのジェームズ・ダグラス総督と和解交渉に入ります。時代はちょうどアメリカの南北戦争の緊張の真っ只中で、アメリカにとって和解こそがベストでした。

 

島を「共同軍事」することになってからは、アメリカ軍とイギリス軍はそれぞれ相手を訪問しあったり、互いの祝日を共に祝ったり、一緒に運動会なども楽しんだそうです。

 

結局、死んだのはかわいそうな豚のみで、人が死ぬことはありませんでした。

 

 

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