6月の
甘く可愛らしい月
ストロベリー・ムーン
ストロベリー・ムーンとは
6月の満月は、「ストロベリー・ムーン」と呼ばれます。
このとっても可愛らしい名前は、アメリカの農事歴に載っている、アメリカの先住民が毎月の満月にそれぞれ付けた名前からきています。
6月は野いちごの収穫時期で、先住民は6月の満月を「ストロベリー・ムーン」と名付けたそうです。
1930年代にメイン州の農業年鑑が、これら先住民の付けた満月の名前を発表すると、全国的にも広く使われるようになりました。
古いヨーロッパでの名前
実はこの満月の古いヨーロッパ名は、「ミード」または「ハニー・ムーン」でした。
「ミード」とは、蜂蜜を水と混ぜて発酵させた飲み物で「ハニー・ワイン」とも呼ばれ、このワインは、6月が一番甘い月だったそうです。
「ハニー・ムーン」は現在の「ハネムーン」の語の由来ではないかと言われています。新婚時代の最も甘い時ということで、「甘い」繋がりですね。また新婚夫婦に「ミード」を贈る習慣があったのでそう呼ばれるようになったとも言われています。
ですが、何分「ハネムーン」という言葉は 1500 年代かそれ以前に生まれたとされ、はっきりとした理由はわからないそうです。
現代のヨーロッパでは
現代のヨーロッパでは、この6月の満月は、「ローズ・ムーン」との別名を持っています。
ローズ=薔薇の花。この時期に咲く薔薇の花に由来しているそうで、満月の色が薔薇の色をしていることから、そう呼ばれています。
本当にストロベリー色?
6月の満月は、最も低い場所に位置します。満月が低い位置にあると、より多くの大気を通して輝くため、赤く見えるそうです。
しかしこれは昔のこと、「New York Post」誌によると残念ながら、異なる条件下で、月は金色に見えるそうです。