5月23日

俺たちに明日はない

ボニークライド死んだ日

 

 

 

 

 

 

注.  映画「俺たちに明日はない(原題 Bonnie and Clyde)」のラスト・シーンの動画を取り上げようか悩みました。この映画のボニーとクライドが殺されるラスト・シーンはあまりにも有名で、数々の後の映画に多大な影響を与えた作品としてはご紹介したい思いはありますが、と同時に、あまりにも衝撃的なので、心の準備が出来ていない段階でご覧になってトラウマになられる方がいてもと思い、取り上げることをやめました。ご興味があって覚悟のある方のみ、YouTubeで、Bonnie and Clyde (1967). Final sceneで検索なさってください。申し訳ございませんが、ご視聴されるかどうかは、あくまでご自身のご判断とさせていただきます。銃撃シーンや人が亡くなるシーンが苦手な方、心臓の弱い方は、まずはご視聴されないことをおすすめします。ご理解のほど、よろしくお願い致します。

 

 

  ボニーとクライドとは

 

 

「ボニーとクライド」とは、ボニー・パーカーとクライド・バロウのふたり。

 

1930年代前半に、アメリカ中西部で、派手に銀行強盗や殺人を繰り返した犯罪者カップルです。

 

 

  ふたりの最期

 

 

1934年5月23日の早朝、ルイジアナ州のハイウェイ脇の茂みにルイジアナ州とテキサス州の警察官が身を隠し、ボニーとクライドを乗せた車が逃げ去ろうとしたところを、一斉射撃したそうです。

 

捕まえようとしては幾度となく逃げられた警察からすれば、今度こそ本当に逃げることができないよう、ふたりに対して自動小銃や散弾銃で50回以上撃ち込んだとのことで、ふたりは即死でした。

 

少なくとも、ボニーは26回、クライドは17回撃たれていることはわかっていますが、実際は遺体の損傷が激しく、正確には数えることが出来なかったほどで、翻弄された警察はふたりに対して容赦無しでした。

 

それでも人々がふたりを憎みきれないのは、当時は大恐慌時代、労働者階級の大部分が不況による大打撃を受けていて、その経済崩壊の原因とされる銀行や金融関係を狙った犯罪には多少なりとも同情があったようです。

 

 

  映画「俺たちに明日はない」

 

 

主演は、ボニー役にフェイ・ダナウェイ、クライド役にウォーレン・ベイティ。

 

アメリカン・ニュー・シネマの原点になった映画「俺たちに明日はない(原題 Bonnie and Clyde)」は、第40回アカデミー賞で10部門にノミネートされ、助演女優賞と最優秀撮影賞を受賞。1992年には、「文化的、歴史的、美術的に価値あるもの」として、アメリカ国立フィルム登録簿に選ばれています。

 

「Cowboys & Indians」にボニー役のフェイ・ダナウェイの、あの有名なラスト・シーンについてのインタビューが載っていて、「カメラの外に見えないワイヤーで私のドレスに小さな爆薬が縫い込まれており、ワイヤーが引っ張られるたびに爆発しました。銃弾の衝撃をこうやって受けているように見せなければならなかったので、あの死のダンスがありました」と述べています。


最後にトリビアとしてですが、弾丸が打ち込まれたボニーとクライドの乗っていた車ですが、今も「the death car」として、ネヴァダ州ラスベガス近郊の「ウィスキー・ピートズ・リゾート・アンド・カジノ」に展示されているとのことです。

 

 

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