あの人の言葉が
メロディに乗って
蘇る
ケネディ大統領就任演説
注. 当時、シルベスター・スタローンの声ですかとの多くの問い合わせに、キリンは似た声を使用したとのことで、本人の声ではないと否定しています。
(原曲)
1961年1月20日に第35代アメリカ合衆国大統領に就任した、ジョン・F・ケネディ大統領の就任演説をベースに出来た歌です。
前年のアメリカ合衆国大統領選挙で、対立候補の共和党のリチャード・ニクソンと歴史的な接戦の末、ケネディは僅差でニクソンを破り、大統領となりました。
その時のアメリカは、世界での国家の優位性をめぐって、ロシア(当時はソ連)との激しい対立の中にいました。
有識者によると、ケネディの就任演説のほとんどはロシアに向けられての言葉で、またアメリカ国民に対してのスピーチであると言っています。
不幸にも1963年11月22日にケネディは暗殺され、1964年この就任演説から一部を抜粋し、メロディとコーラスを付けてシングル・カットされて発売されたということです。
原曲の、哀愁あるメロディと繰り返される「Together」がどこか物悲しいのは、あまりにも早過ぎる大統領の死が、癒えない傷や喪失感として、まだまだ人々の心に大きく残っていたからかもしれません。
グレート・ギャツビー
エリック・カルメンの曲「雄々しき翼」の原題「Boats Against The Current」は、F・スコット・フィッツジェラルドの小説の名作「グレート・ギャツビー」(映画では、タイトルが「華麗なるギャツビー」 1974年ロバート・レッドフォード主演、 2013年レオナルド・ディカプリオ主演)のエンディングの一節から用いられています。
小説のエンディングの一節は、”So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.”だから僕達は進み続ける。流れに逆らうボートは絶えず過去へと引き戻されるから。
私はエリック・カルメンの曲が大好きでよく聴いていて、それでも最初エリックのこの曲を、男女の恋について歌ったかのように思いましたが、エリックによると、長年の友人だったプロデューサージミー・アイナーとの別れ、友情について歌った曲とのことです。