笑えないことが

時代を作る

きっかけになった3人

 

 

 

 

  歌手:ヴィクトリア・ベッカム

 

 

 

 

「スパイス・ガールズ」は、メラニー・ブラウン(スケアリー・スパイス)、メラニー・チズム(スポーティ・スパイス)、エマ・ハントン(ベイビー・スパイス)、ジェリ・ハリウェル(ジンジャー・スパイス)、ヴィクトリアの5人からなる、歴史上で最も売れたアルバムを持つ女性グループです。

 

そして、ヴィクトリアの担ったグループ内の役割は、「ポッシュ(上流階級の)」で(実際には中流階級に生まれました)、そのニック・ネームから、ヴィクトリアは上流階級然として笑わない、お高い女性と思われていたようです。

 

確かにプロモーションの一環からか、マスコミが苦手だったのか、特に初期の頃は公の場でまったく笑うことのなかった彼女ですが、ベッカムはいつも彼女がよく笑うと証言していました。

 

ヴィクトリアがベッカムと出会った時、ベッカムは才能こそあってもまだ一流選手になる前で、やがてベッカムをプロデュースし彼が世界のトップ・プレーヤーになると、いじられても叩かれても人気のために媚びを売るでもなく、動じることのないそのヴィクトリアのスタイルは、他のセレブとは一線を引いて、”持っている女性”として、彼女を特別な存在に押し上げることになったと言っても間違いないでしょう。

 

 

  スーパー・モデル:ドヴィマ

 

 

 

 

 

ドヴィマは、本名をDorothy Virginia Margaret Juba(ドロシー・ヴァージニア・マーガレット・ジュバ)といって、その頭文字をとってDovimaであり、実はこの名前、彼女がまだ幼い頃リューマチ熱にかかり学校に通うことができなかった時、孤独な中で空想で友達を作った、その友達の名前でもありました。

 

たまたまヴォーグ誌のオフィス近くの通りを歩いていた時スカウトされたくらい、彼女は美しい人ですが、彼女自身は一度も自分をキレイだとは思ったことがなかったと明かしていています。

 

ヴォーグの有名専属カメラマンが”笑え”と要求しますが、彼女は幼い頃母親のドレスを着て遊んでいて、誤って欠けて変色した歯が恥ずかしくて笑うことができず、つい口を閉じて微笑む表情になったところ、モナリザの微笑みのように神秘的だと、以降、それが彼女のトレード・マークとなるのでした。

 

オードリー・ヘップバーンの映画「パリの恋人」にも出演し、コミカルな役柄でありながら、流れるようなポージングを見せる場面は、まさに彼女が超一流モデルであることを証明しています。


 

  名女優:ローレン・バコール

 

 

ローレン・バコールはハリウッドの黄金時代を代表する女優であり、また「ボギー」の愛称で愛されていた25歳年上の名優ハンフリー・ボガートの恋は、ハリウッドの歴史において有名です。

 

彼女は女優になる前は、10代でモデルとしてハーパース・バザー誌の表紙を飾っており、それが縁で映画界へとスカウトされています。

 

彼女本来の性格は、おしゃべりでユーモアが大好きな女性だったそうですが、撮影現場でボガートとカメラ・テストの際には、初めての大役を演ずる緊張からガタガタと震えが止まらず、それを隠すために大きく顎を引いて、上目使いにボギーを見上げたことが、彼女のトレード・マーク「ザ・ルック」の始まりです。

 

彼女の低音ヴォイスと「ザ・ルック」と呼ばれるその眼差しは、彼女をより神秘的に見せ、大人の女性として人気を得ることになり、2009年に89歳でアカデミー賞名誉賞を受賞するほど最晩年まで女優であり続けました。

 

 

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