身近で、メディアで、雑誌

ルーシー・リュー論争

西洋と東洋美の違い

 

 

 

 

 

 

  ルーシー・リュー論争とは

 

 

お友達の家に遊びに行った時、困惑させる質問が飛んできました。「主人がルーシー・リューを綺麗だっていうのよ。アジアの美の象徴だって。私は違うって説明したんだけど、どう思う?」

 

その場には話題のアメリカ人の旦那様はいなかったけれど、旦那様の妹さんがいて、「美人よねぇ。ほんと、彼女って美人だわぁ」とノリノリで話に参加してきました。

 

出たぁ。これが有名な「ルーシー・リュー論争」です。論争と呼ぶ人もいるくらい、たくさんの人がこのトピックで、「西洋と東洋の美の違い」を互いに主張しています。身近でも、メディアや雑誌でもです。

 

アメリカ人は頬骨の高い、切長の目を持つアジア人女性を美人とする傾向にあって、ルーシー・リューはアジアの美を体視している女性なのです。

 

ルーシー・リューの前にも後にもたくさんのアジア人女優が登場しましたが、ルーシーほどこの論争に挙がってくる女性はいません。

 

 

  ルーシー・リュー

 

 

ルーシー・リューとは、映画「キル・ビル」や「チャーリーズ・エンジェル」で世界のトップ俳優に躍り出た、アジア系の女優です。生まれはニューヨークのクイーンズ。両親は中国人です。アジア人俳優のハリウッドへの道を開いたパイオニアとも言われています。

 

例えば「Global Times」でも、この話題が取り上げられていて、非科学的調査であるとしながらも、「13億人の中国人の99.99パーセントが、同じ中国人であるルーシーの人気(美)を理解できないと考えていることが判明した」とまで書かれています(容姿についても、めちゃくちゃきついことが書かれています)。

 

日本人でも、ルーシー・リューが好き、ルーシー・リューのような顔になりたいと言う方には、残念ながら会ったことがありません。

 

 

彼女の場合、その外見だけではなく、先に述べたように、両親は中国人ですが、生まれも育ちもアメリカです。ハリウッドでも気難しい女優という噂があるようですが、そんな気の強さ、自己主張の強さも顔に表れているようで、受け入れられないというアジア人も多いようです。

 

 

  論争に終わりなし

 

 

どうしたものか一瞬悩みましたが、アメリカンとアジアンの美の基準の違いを語るために、アジア人女性は目が大きなことが美のひとつの要素で、整形手術を受ける人は、まず目を大きくするために手術を受けることを話しました。

 

妹さんは「信じられない。なんでそんなことするの?勿体ない」と言いました。妹さんからするとアジア人の細くてシャープな猫のような目は、アメリカ人には神秘的に見えるとのことでした。

 

確かにアメリカで西洋人男性とアジア人女性のカップルを見かけますが、全員とは言えませんが、女性の方はお化粧もしていないかのようなナチュラルな方が非常に多いです。アメリカ人の女性はメイクのしすぎだと言う男性も多いです。メイクに対してもアメリカとアジアでは基準が違うように思います。

 

ルーシー・リューはこうした論争のたびに例に持ち出されて、気の毒に思います。

 

この「ルーシー・リュー論争」は、何年にも渡って話題になっていますが、それはすなわち西洋と東洋の美の基準の違いであって、正しい答などあり得ないですよね。

 

 

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