語学三冠で広がる世界

語学三冠で広がる世界

試験嫌いを払拭すべく、英語、中国語、ポルトガル語の通訳案内士試験に合格して語学三冠を目指します。また通訳の仕事を通して広がる世界を紹介します。

語学学習の証明として、「語学三冠王」を目指すことにしました。

目標は英語、中国語、ロシア語の全国通訳案内士試験に合格することです。その後ポルトガル語にも挑戦することにしました。

今までに英検一級、HSK6級、TOEIC955を取得をしました。2022年通訳案内士試験 英語、2023年通訳案内士試験 中国語に合格しました。

今、試験が終わりました。


明治大学院・白金キャンパスは、想像以上にめちゃくちゃオシャレでした。


小雨の中でしたが、思ったより早く着いたので、妻が握ってくれたおにぎりと卵焼きをゆっくり食べました。


今回は本当にほとんど準備ができなかったので、とにかく「挨拶だけはしっかりしよう」と、それだけを心がけて臨みました。


会場に入ると、まず目に入ったのが、とても優しそうな白髪の紳士。

そして日本人の審査官は……あれ? どこかで見たことがある。


なんと、いつも聴いているラジオ番組の講師の先生でした!


おお、これはラッキー‼️

というのも、日本人審査官がガイドの場合は自然と辛口になりがちですが、アカデミアの方だと自然と甘口になることが多いんですよね。


私が選んだお題は「優先席」。

公共交通機関には体の不自由な方のための優先席があり、サインを見かけたら座らないことで思いやりや愛を示しましょう、という、小学生でも言えそうなシンプルな内容を話しました。


すると外国人の方から、

「妻が妊娠中なのですが、優先席に若者が座っています。席を譲ってもらうように言ってもいいでしょうか?」

という質問がありました。


私は

「もちろんです。必要でしたら、私が一緒に行って声をかけますよ」

と答えると、

「トラブルになりませんか?」

と聞かれたので、

「場合によりますね」

と返したところ笑いが起きました。


通訳問題は、

「富士山の登山を甘く見てしまう人がいるが、準備不足や冬山登山は非常に危険である」

という内容でした。


質問は、

「せっかく来たのに冬で登山できない。どうしたらいいのか」

というもの。


私は、

「それは残念ですよね。お気持ちはとてもよく分かります。ただ、日本の法律ではこの時期は富士山に入れないことになっています。でも、お客様は体を動かすのがお好きとのことですが、自転車には乗られますか?」

と答えました。


もっと質問が来るかなと思っていたのですが、「もう結構です」とあっさり終了。


ひょっとしたら……とも思わなくはないですが、仮にそうだとしても棚ぼたのようなもの。期待せず、静かに結果を待とうと思います。


さて、東京駅付近を歩いていると、突然左脚に激痛が走りました。

また、いつものように脚が攣ってしまったようです。歩けずに立ち止まって苦しんでいると、大学1、2年生くらいのカップルが心配そうに声をかけてくれました。


「大丈夫です」と返しただけですが、なんだか心がじんわり温かくなりました。


ガイドたるもの、まず「良い人」でなければならない。

まさに、あのグッド・サマリタンのたとえのように。


お弁当を買って、もうすぐ帰ります。