今、試験が終わりました。
明治大学院・白金キャンパスは、想像以上にめちゃくちゃオシャレでした。
小雨の中でしたが、思ったより早く着いたので、妻が握ってくれたおにぎりと卵焼きをゆっくり食べました。
今回は本当にほとんど準備ができなかったので、とにかく「挨拶だけはしっかりしよう」と、それだけを心がけて臨みました。
会場に入ると、まず目に入ったのが、とても優しそうな白髪の紳士。
そして日本人の審査官は……あれ? どこかで見たことがある。
なんと、いつも聴いているラジオ番組の講師の先生でした!
おお、これはラッキー‼️
というのも、日本人審査官がガイドの場合は自然と辛口になりがちですが、アカデミアの方だと自然と甘口になることが多いんですよね。
私が選んだお題は「優先席」。
公共交通機関には体の不自由な方のための優先席があり、サインを見かけたら座らないことで思いやりや愛を示しましょう、という、小学生でも言えそうなシンプルな内容を話しました。
すると外国人の方から、
「妻が妊娠中なのですが、優先席に若者が座っています。席を譲ってもらうように言ってもいいでしょうか?」
という質問がありました。
私は
「もちろんです。必要でしたら、私が一緒に行って声をかけますよ」
と答えると、
「トラブルになりませんか?」
と聞かれたので、
「場合によりますね」
と返したところ笑いが起きました。
通訳問題は、
「富士山の登山を甘く見てしまう人がいるが、準備不足や冬山登山は非常に危険である」
という内容でした。
質問は、
「せっかく来たのに冬で登山できない。どうしたらいいのか」
というもの。
私は、
「それは残念ですよね。お気持ちはとてもよく分かります。ただ、日本の法律ではこの時期は富士山に入れないことになっています。でも、お客様は体を動かすのがお好きとのことですが、自転車には乗られますか?」
と答えました。
もっと質問が来るかなと思っていたのですが、「もう結構です」とあっさり終了。
ひょっとしたら……とも思わなくはないですが、仮にそうだとしても棚ぼたのようなもの。期待せず、静かに結果を待とうと思います。
さて、東京駅付近を歩いていると、突然左脚に激痛が走りました。
また、いつものように脚が攣ってしまったようです。歩けずに立ち止まって苦しんでいると、大学1、2年生くらいのカップルが心配そうに声をかけてくれました。
「大丈夫です」と返しただけですが、なんだか心がじんわり温かくなりました。
ガイドたるもの、まず「良い人」でなければならない。
まさに、あのグッド・サマリタンのたとえのように。
お弁当を買って、もうすぐ帰ります。