「だってよ、アイツ雑種はキモイって」
「そんなの気にするな。言いたい奴には言わせとけ」
「ロン毛がトレンドなんて知らないよ。
短毛種なのは生まれつきだし」
「お前の魅力は俺が知ってる。
ソレがわかる猫が、いつかきっと現れるさ」
THEY ARE SITTING WATCHING THE STORM LIKE THIS?????????
— emma patricia (@emmapatriciaw) July 11, 2020
I have perished pic.twitter.com/vmoPj2vjGL
※emma patricia,Thanks!
◆俳人は猫が好き?
「猫の恋」は春の季語。
だからということもないでしょうが、 犬を詠んだ句は少ないのに、猫の句はたくさんあります。
たとえば蕪村ではこういう句が。
〇巡礼の宿とる軒や 猫の恋
巡礼の宿ならばひっそりしているかと思いきや、 軒端では猫たちがみゃあみゃあと声を張りあげて恋を語る、 そのギャップにおかしみを感じる一句です。
春の宵の悩ましさを思い起こす人もいるでしょう。
〇猫の恋 へついの崩より通ひけり (芭蕉)
〇猫の恋 屋根にあまりて縁の下 (也有)
「へつい」は「へっつい」ともいい、竈(かまど)のこと。
かつては火を消した後の竈の灰にうずくまる猫がよく見られました。
「へっつい猫」「竈猫」という季語があったほどです。
也有(やゆう)の句では、猫のカップルで屋根の上が満員なのか、 縁の下からも切ない猫の声が聞えてくるというもの。
上からも下からもでは、さぞかし賑やかなことだったでしょう。