食欲の秋、

スポーツの秋、







読書の秋
(ヒネリなくてすいません、、)





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という訳で読み終えました。

ジョン・スタインベックの長編小説「エデンの東」


旧約聖書の創世記におけるカインとアベルの物語がモチーフで、兄弟の確執、善と悪、そして罪からの解放が最大のテーマになっているんだけど、そりゃまぁ壮大な壮大な作品でした。
なにせ親子三世代にわたって描かれているんでかなりの長旅をした気分になります。
哲学的な内容や論争も頻繁に出てくるんだけど分かり易く書かれているから読みやすかった。

物語の中心、トラスク家に仕える中国人の使用人・リーがキーパーソンになっていて、彼がヘブライ語聖書を一から読み解き、新たに見解した解釈「timshel(ティムシェル)」という語がこの作品の核。

この聖書の翻訳を巡っての論争は幾度となく出てきて、最後の大団円にグワーっと効いてくるんです。





あなたは罪を治めるだろう
、、、、罪を治めなければならない



、、、、罪を“治めることができる”



つまり人間には選択する権利が与えられているという意。



じっくり長い時間をかけて到達したラストシーン。
これを言わせたかったのか!と。

まぁ素晴らしかった。この最後のシーンの高揚感と味わい深さは絶品です。

機会があればぜひ読んでみてください!