久しぶりに好きな映画を観直しました。
『断絶』、『イージー・ライダー』
二作品ともにアメリカン・ニューシネマ期を代表するロードムービーです。
殺伐とした空気感と、晴れることのない虚無感が作品全体に漂っています。
閉鎖的で鬱屈した社会の抑圧から自由を求めて彷徨い、あるはずのない理想郷を夢みて走っていくんだけれど、現実に直面し拒絶される姿が実に生々しく描写されています。
不穏な現実社会の深部を抉り、描いてるからこそ重苦しくて不安定で決して幸せな結末とは程遠いものなんだけれど、人が生きていくという確かなモノがそこに色濃く存在していて心に生き続ける素晴らしい作品です。
監督 モンテ・ヘルマン
監督 デニス・ホッパー