今日の授業は、中世の農商工業をいっぺんに整理するというかなりの難題でした。
ただ教科書読むだけじゃ面白くないので、教科書に出てくることがらを絵画史料のなかに見つけていきました。
そのなかで、有名な『一遍上人絵伝』の備前福岡の市の場面を取り上げた一幕。
有名な千葉の加藤公明先生の実践でも多くが検討されています。
今使っている資料集にカラーで大きく載っているので、これを使いました。
絵画史料はやはりカラーでひとりひとりの手元にあると、いろいろしっかり読み取ってくれます。
これが白黒だったり、クラスに1枚だったりすると、なかなかうまくいきません。
布や魚、米の売買のようす、舟運や馬借とおぼしき人々、布一つとっても麻や絹、綿の普及、そして商品作物の栽培の話にも広がりますし、銭さしも描かれていて、読み込めばかなりいろいろな歴史像を描くことができます。
あるクラスで、履き物を売っている商人に注目した子がいました。
そのなかに、不自然に下駄の歯が長いものが描かれています。
これ、なんに使うかご存知ですか?
実は、人糞尿を肥料として使うという、室町時代の農業の話と関連があります。
人糞尿を肥料にするためには、それをためておかなくてはなりません。
ということで、はじめてトイレができます。
それまでは固定的なトイレというものはなく、まあその辺で用を足していたわけです。
そこで登場するのが、この高下駄です。
そのまんましたら、跳ねちゃいますからね。
だからこんなに歩きづらそうな下駄が売っているわけです。
(加藤公明『考える日本史授業2』1995 地歴社 を参考にさせていただきました。)
こういう話をさせたら、自慢じゃありませんが私は天下一品です。
きっと顔を輝かせながら話をしていたことでしょう。
ちょっと引いた女の子の顔が忘れられません(爆)
…事実だからね。事実だから、仕方なく説明したんだからね。
と言い訳してみる。
とどめに、舟運や馬借の話をして、
「海運や陸運が当時かなり発達していたわけですね。
…今日の話は『ウン』ばかりでしたね」
多くの子どもが爆笑しているなか、確実に引いている数人の女の子たち…。
ごめんなさい。
もうそうそうこんな話はしませんから。
