私、実は子どもの頃からボーイスカウト活動に参加しています。
ちなみに、わかる人はわかると思いますが、初代のビーバースカウトです。
ビーバーの課程ができてからの一回生なんですね。
もちろん当時そんな意識はありませんでしたが。
さて、ボーイスカウト活動のなかでのひとつのメインに野外活動があります。
なかでも夏のキャンプは最大のイベントです。
大人とは別のテントで、子どもだけで共同生活を送るというのは、今考えてもとてもすばらしい経験でした。
自由に活動をしながら、やるべきことをやっていなければ本気で怒られ、怒られないように工夫しながら楽しんで、キャンプをしていたように思います。
現在は指導者の立場にありますが、そういった経験を今いる子どもたちにもさせてあげられたら、そのお手伝いができれば、と思っています。
キャンプをするなかで、至言だなぁと思うことがあります。
キャンプ中に、リーダーに口を酸っぱくして言われたこと、それが表題にもあるとおり、
「撤営するまでが設営だ」
ということです。
野営地に到着して、テントを張ってかまど(もちろん立ちカマ!)を作って食卓を作って、最低限の生活をできるスペースを作っていきます。
夏のキャンプはたいてい3~4泊なので、そこで長期間生活するわけです。
そのなかで、その初日に設営するものだけではなく、2日目でも3日目でも改善できるところがあれば改善しつづけろ!と言われてきました。
最終日に「撤収!」の合図があるまで、自分の生活環境を改善しつづけるんだ、そういうことを言われたわけですね。
当時は、そんな非効率的な…と思いながらも、3日目に食器棚を作ってみたり、イスを改修したりした記憶があります。
(そうそう、基本的にかまども食卓もなにもかも、竹と荒縄で組んで作ります)
これって、今考えてみると、とても大事なことですよね。
いったん完成したからといってそこで満足するのではなく、最後まで改善の努力をしつづけること。
自分はけっこうなまけものなので、このことを無意識のうちに規範として身につけられたのは大きかったなと思います。
このことを思い出したのは、大学3年の学祭のとき。
私が所属しているサークルでは、毎年学術的な展示発表を行っていまして、その準備に追われているときでした。
そのときの2年生が中心になって進めていたのですが、学祭の前日の夜、いったんできた展示物に明らかなミスが見つかりました。
そのことを指摘すると、ある2年生が、もう時間がないから直さなくていい、と言いました。
私はそのとき、大人気なくも腹を立て、ずいぶんひどいことを言ったような記憶があります。
そのときに思い浮かべたのが、「撤営するまでが設営」という無意識化された記憶でした。
自分が2年生で中心になって進めていたときはぜんぜんそんなこと思わなかったのに、現金なものですね。
でもこのことを思い出して以降、例え展示の最終日だろうが、改善できる点があれば改善しつづけるということを意識できるようになりました。
このことは、ほんとうに人生に通ずることだなぁと、真剣に思います。
今年もサークルでは、学祭の展示の準備に追われています。
大学も7年目になると、あまり口出ししてもどうかなぁとも思うのですが、所属している以上よりよいものを作っていく責任があると思っています。
今は忙しくてなかなか手伝うことはできませんが、自分ができる範囲で最大限のことをしたいと思っています。
「撤営するまでが設営」、この言葉を胸に、大学での残り数ヶ月、最後まで頑張っていきたいと思います。