今日、郵政民営化関連法案の採決がありました。
久方ぶりに国会中継をじっくり見てしまいました(といっても30分くらいですが)。
郵政民営化の是非、あるいは小泉首相が参議院での否決をもって衆議院を解散することの是非、はたまた今後の政局がどうなるかなど、考えなくてはならないことが多いように思います。
このことはみなさん論じられているようなので、私はまた別の観点からコメントしようと思います。
私自身の、政治の実感について。
正直な話、大学に入るまでは、政治なんてとんと興味がありませんでした。
中学や高校での学習のなかで、表面的な知識はたくさん詰め込みましたが、国会のシステムや選挙制度などにはとうてい興味がもてませんでした。
でも今、その手の知識が自分には不足しているなぁ、勉強しなくてはなぁと思うようになりました。
大学に入って、選挙権をもつようになってから、そういった意識が強くなってきたように思います。
もちろん選挙権を得てはじめのうちは、ほんとうにただの義務感から投票しているだけでした。
その投票行動も、せいぜい政党のイメージで投票しているぐらいのものでした。
しかし、自分が明確に社会科の教師を目指していくようになったことも手伝ってか、だんだん選挙に対して、これから日本がどうなっていくんだろう?ということを考えるようになってきました。
しかし、私だけかもしれませんが、今回の郵政解散→総選挙はなんだか日本が大きく動きそうな実感があります。
衆議院で造反がありながらも可決されたことが参議院で否決され、選挙になる。
自民党が分裂するのでは?自公が下野する?
前回選挙で躍進した民主の動向は?二大政党制に近づく?
政党は理念や政策でなく、政治家の利害関係が中心?
たくさんの「?」を感じ、だからこそ今度の選挙では、自分の投票行動が大きく日本を左右するような、そんな気分になっています。
こんなことを感じるからこそ、「国会のシステムや選挙制度を勉強したい」と思うようになったのだと思います。
さて、逆に言うと、こういった実感がないまま中学校の公民的分野で政治の学習が行われているという実情があるということではないでしょうか。
もちろんなかには政治に興味を持って、意欲的に取り組んでる子どももいるでしょう。
今の私以上に意欲や自分の意見を持っている子もいるかもしれません。
しかし、選挙権のない状態で、自分の意見がどう社会に反映されるのかという実感すらない状態で、どのように「国会のシステムや選挙制度」を学ばせればよいのでしょうか。
確かに、「国会のシステムや選挙制度」を知っていることは、意味のあることです。
「受験に出る」という圧力のもとで子どもに有用性を感じさせ学ばせるということが、これまで行われてきた教育だったように思います。
私自身、今思えば中学校のときに学んだことが今役立っているとは思います。
しかし、もっと生きたかたちで、子どもたちが意味を感じ取れるかたちで、こういった学習を組織できないものか、考えてしまいます。
私は社会科教育のなかでも歴史教育をずっと専門にしてやってきたこともあって、公民的分野でどのような実践がこれまで取り組まれてきたのかについて詳しくはわかりません。
学習への意欲低下が叫ばれる今だからこそ、学ぶことの有用性が感じられ、それが生きた知識となるような学習を考えていかなければ、と思います。
このことは、私の研究課題である「国家を中心に据えた歴史学習」においても同様だと思いますし、考えなければならないことだと思っています。
どなたか、中学校のときにこんなおもしろい政治学習があったよ!ということがありましたら、ぜひ教えてください。