中間試験の採点をしていて気になるのは、社会の問題といえども、国語の問題である、ということです。
つまり、そもそも問題の意味を読み取れていない子どもがたくさんいるのです。
例えば、「思考・判断」を問う問題として、以下のような問題を出題しました。
「別紙の資料は、それぞれ縄文時代と弥生時代についての資料である。資料を用いながら、縄文時代と弥生時代でどのような社会の変化があったのか、説明しなさい。その際、例として道具の名前を挙げ、具体的に説明すること。」
(別紙の資料とは、縄文時代と弥生時代に使われていた道具と村落の復元図をB4版にプリントしたものです)
この問題で書かなければならないことは2点あります。
ひとつは縄文時代と弥生時代の変化を取り上げていること。
もうひとつは「社会」の変化を取り上げていることです。
しかし、例えば「厚くて硬い縄文土器から薄くて丈夫な弥生土器に変わった」というような解答が結構多いのです。
この解答では、社会の変化を説明していることになりません。
道具が変化していることから、社会もこんなふうに変化した、というような記述を求めている問題なんですね。
子どもたちは、知識は結構豊富です。
解答にも、弥生時代の特徴や縄文時代の特徴を列挙してくれていました。
しかし、試験ですから、聞かれていることにきちっとこたえていなくては点数をあげられません。
つまり、資料をもとにじっくり考えるという習慣がまだまだついておらず、とりあえず知ってることを全部言っとけ!みたいな感じなのでしょう。
そういった彼らの思考を、ひとつひとつのものごとを吟味できるように、トレーニングしていかなければと思います。