昨日に引き続き先史時代のお話を。
先史時代にかんして言えば、時間のスケールを捉えさせるのはとても大変なことです。
旧石器時代…人類が列島に移住してから約1万年前まで=数百万年間
縄文時代…約1万年前からB.C.4ないし3C=約8000年間
弥生時代…B.C.4ないし3CからA.D.3ないし4C=約600年間
時間意識の混乱の原因はみっつあります。
ひとつは「今から~年前」という記述と「西暦」とが混在していることです。
今から約1万年前というのは、西暦でいえばB.C.8000年、ということになるわけです。
西暦の概念については授業で説明はしたものの、試験の結果を見る限り、完全に理解している子どもはそんなにいない感じでした。
時間の概念をコントロールするのはずいぶん難しいことのようです。
もうひとつは、時代の区切れ目があいまいなこと。
「奈良時代」や「鎌倉時代」のように政権の所在地で時代区分をしている場合、明確に「~年」というのが境目になるわけですが、「縄文時代」も「弥生時代」も社会の変化を指標にしているため、明確なボーダーラインを引くことができません。
そのうえ地域的による差もあれば、考古学的に年代を特定することの難しさもある。
しかも最新の調査では、弥生時代はB.C.10Cまでさかのぼるという説も出てきているようです。
子どもにとってみれば、このようなあいまいな時間感覚というのはすごく気持ち悪いのではないかと思います。
でも、明確な答えがないようなあいまいな感覚、そういった時間感覚を育てていくこともそれはそれで大切なことのような気がします。
最後に、時代区分の時間の長さがまったくちがうこと。
ゼロの数がひとつもふたつも違えば、当然混乱してしまいます。
時代区分されているひとつの「時代」は、並列されていることから、同じような時間のスケールだと思われてしまうんでしょうね。
そもそも時代区分というものがいかに人為的でいいかげんなものか、ということを理解しなくてはいけません。
いちおうそんなことは口頭では説明したのですが、もっとそういったことが実感できるような授業を考えなくてはいけませんね。