それでは、子どもがどんな解答をしてくれたのか、いくつかご紹介したいと思います。
一番多かったのは、前時に反日デモのことを扱ったこともあって、日中関係に触れたものでした。
日本と中国の近さを指摘し、だからけんかが起きる、というもの。
土地の大小で中国には勝てない、というもの。
やっぱり尖閣諸島は日本のものだ、というもの。
なかには「第三次世界大戦が起きるから何とかしてほしい」というものまでありました。
この系統の意見に見られるのは、地理的な位置関係を短絡的に日中関係に結び付け、善悪の判断をしているものが多いということです。
もちろん授業で情報を与えていないのでやむをえないのですが、本当は大陸方見た日本という立場を考えてほしいところでした。
また、「何とかしてほしい」「心配だ」「怖い」など、ある意味で問題の解決を他人に委ねるような発想が多かったのも気になりました。
一方で、日中関係にこだわらず、すごくいい発想をしてくれている子もいました。
「普通の地図を見ると日本の入り口みたいな物は東京湾だと思う。だが、この地図は大陸側から見ている。そうすると日本の入り口は、日本海である。」
「私はあまりこういう地図は見ないので、少しおどろいた事は、私が思ってたよりも福岡と大韓民国がとても近いと思いました。」
「『日本海』は、他の国からも面しているのになぜ『日本海』と呼ぶのかが不思議だと思った。」
いずれも、地図を見ることによって今までの自分の物の見方を疑うような、地理的な枠組みを広げる発想ができているように思います。
これらの意見は、プリントにして紹介しました。
こういう発想を子どもたちが持ってくれるといいな、と思います。