白大理石の夢
昨日のTBS「世界遺産」でのナレーションの一節。「タージ・マハル」がこう呼ばれていたそう。
「もっとも美しいイスラム建築」とも言われており,アルハンブラ贔屓の自分としてはちょっと癪に障る気もしていた。百歩譲ってアルハンブラは贔屓目で見ているから他を選ぶとしても,イスファハーンのイマームモスクあたりがいちばんきれいなんじゃないかと思っていた。
でも,すんごいきれいだった。白もなんともいえない美しい白さで,宝石をはめ込んでいるという装飾も,出しゃばるでもなく慎ましい主張をしているように思う。建物の形,バランス,配置,どれをとっても文句ない。基盤の広さのわりに建物が小さいあたりも恐ろしくかっこいい。
世界遺産への登録も「人類の創造的才能をあらわす傑作」ということでされている。ほんとに人間の創造力ってすごいと思った。何かをまねしたのではなく造り出したものが,誰も超えることのできないものだったんだもんな。完璧とはまさにこのこと。
これが墓だというのだから。やはり愛の力のなせる業なのか・・・。