鉄壁ならぬ、コンクリート壁の守りである。

以前から不思議に思っていたのが、ウ軍の

防衛陣地である。

 

 露軍の地上部隊の攻撃はもちろん、

空からの戦闘機やヘリの攻撃も

あるだろうに、それでも持ちこたえて

いるのはなぜなのだろうかと思っていた。

 

 今回、ウ軍が傍受したラシストの通信で

それが明らかになった。

 ウ軍はダグアウトをコンクリートで覆って

いるので、空からの砲撃ではまったく

効果がないというのだ。

 空からの戦闘機攻撃や砲撃がはじまると

ウ軍兵士はダグアウトの中に逃げ込み、それが

終わると、今度は露軍に向けて

砲撃攻撃や地上攻撃を始める。

 どうもその繰り返しのようなのだ。

 

 コンクリートミキサーが突如現れては

作業を開始し、終わったらら、また、

どこかにふいと姿を消してしまうという。

 コンクリートミキサーをとこかの

地下に格納しているのではというのが

露軍の読みだ。

 そういえば、この前、トレンチを掘削する

重機を露軍がつかっていたところ、

ウ軍が砲撃でその重機を破壊して

しまったが、露軍にはコンクリートミキサーまで

用意する余裕ななさそうだ。