ガルージン大使は、ロシアがウクライナで実施する侵略の動機と目的について、詳細に説明を行いました。これまでの約束を反故にして、ロシアが西方に拡大することによって、西欧の安全保障に現実的で深刻な脅威を与えること、ロシアの手でウクライナ人を抹殺して、ウクライナを地図上から消すことに主眼があると、ガルージン大使は強調しました。実際、ロシア政府は8年にわたってウクライナ住民に対してジェノサイドを行い、ウクライナへの侵略計画を実行してきたといいます。
こうした観点から、国家の自衛権を定めた国連憲章をはじめとする国際法の規範を無視し、ロシアはウクライナを侵略し、さらに今の内に、ドネツク人、ルガンスク、ザポロジエ、ヘルソンを簒奪することで、領土を拡大することを、ガルージン大使は強調しました。さらに、上記地域のウクライナ住民を招集し、ウクライナ人同士で戦わせるので、ロシアにとっては一挙両得だといいます。
大使は、キーウ政権に最新式の致死兵器を供給することにより、ロシアの国内危機をエスカレートさせている西側の破壊的役割については耐え難いものがあるとも付け加えました。