遺言万能の時代ではないとは言うものの、それでも遺言は有効な相続対策だと言い切る理由 | 雪国札幌の行政書士・ヨシダの平穏無事(?)な日常

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「遺言万能の時代は終わった」

 

と先日参加した相続セミナーで講師の方が言っていました。

 

そもそも、そんな“時代”があったのかどうか、というところに疑問が残る気もしますが

 

「遺言さえあれば…」といわれる状況が長く続いていたのは事実です。

 

ただ、近年その状況が変わってきました。

 

長い不況で、「相続」が一般の人が大きな財産を手にできる数少ない機会になってきていることで

 

「相続」に対する意識が良きにつけ悪しきにつけ高くなってきたことや

 

通常の相続ではない、それまで営々と築き上げてきた“事業”を相続させる「事業承継」が一種の国内経済問題にまで発展してきているという事情も相まって

 

「遺言」が以前ほど重要視されなくなっているんです。

 

 

でも、敢えて言います。

 

そんな時代でも、遺言は有効な相続対策だ!

 

と。

 

日本の相続法は、あくまでも「遺言優先の原則」が貫かれています。

 

そのため、遺言書の文書としての力の強さは、非常に強いものがあります。

 

しかし、その強さを十二分に発揮させるためには

 

しっかりとした、そして有効な遺言でなければなりません。

 

逆に言えば、そういう遺言書が作れれば、

 

よほどのことがない限り「遺言」は大きな、そして強い力を発揮するんです。

 

相続対策としての遺言を

 

もう一度見直してみませんか?