彼はなぜ十字架にかけられたのか
2011年5
韓国の山の石切り場である男性の死体が発見される
この事件が注目の的になった理由は、
男性が十字架にかけられたまま
死亡した状態だったためだ
発見当時、
彼は白い下着だけを着たまま
頭には茨の冠をかぶり
手足に釘が刺さった状態だった
腰には凶器に刺されたと
推定される傷も残っていた
十字架の両側には小さな木の十字架が
死体が発見されたところは周辺が荒涼たる山の中で
キリストが十字架刑に処せられたGolgothaと似ている。
これは完全に
「キリストの磔刑」の様子だった。
彼はどうしてこんなに死んだんだろう?
彼は普段エセ宗教に心酔しており
自分をキリストと同一視したという
周囲の人々の証言があった
また死亡前後の時期に
復活祭があったという点から見て、
宗教的な理由があったと推測されている
決定的に
彼の死体の周辺で計画書が発見され
この事件は彼の奇異な自殺行為であることが
明らかになった
しかし
常識的に一人でこのような姿で死ぬということは
不可能に見えたため
一部では他殺ではないかという
主張を展開する
だが、2011年のある番組で
これが実際に可能なのか実験する
彼が作った計画書を基に
自殺過程を再現してみて
理論的に可能だと結論付けた。
警察は
あまりにも精巧に書かれた計画書と
自殺に使われた道具から
彼を除いた他の人のDNAが発見されなかった点などから
自殺事件と結論付け捜査を終結した
上述の通りなら彼は薬の助けなしで
苦痛の中でゆっくり死んでいったはずだが
果たしてこのすべてが
個人の狂的な信仰心だけでできるのか?