死体で描かれた名画?

 

 

 

16世紀から使用されたこの色の名前はマミーブラウン





名前から推測できるように

この色はミイラをすりおろして作られた





ローマ時代から
ミイラの粉はどんな病気でも治すことができる
「万能薬」として知られていた

広く使われていたミイラの粉で
絵の具を作ることは全く不思議ではなかった

 

 




濃い茶色のマミーブラウンで
濃淡の表現が上手くできたので
当時ヨーロッパの芸術家にたくさん愛された




マミーブラウンを作るため
ミイラを売買することが多かったし
盗掘をしたり奴隷や犯罪者の死体で
直接ミイラを作って売る人もいた




顔料の由来が明らかになると
「マミーブラウン」を購入することは
死体の売買に他ならないという
認識が広がり
20世紀からは使われなくなった