座ることさえできないところに閉じ込められたら?

 

 

 

 

2010年 8月 14日 午後

48歳のチンさんは「祖师天厦(Zushi Tianxia ) 」という建物に立ち入った

この建物は12階のたてもので一部のフロアを企業が購入またはレンタルすることで利用できた

 

彼女は昔から精神疾患を患っているので健康診断のため5階の精神病院に向かっていた

 

 

 

彼女は前もこの建物を利用したことがあり
いつものようにエレベーターに乗った

 

だが彼女は5階じゃなく6階のボタンを押してしまい
この過ちは災いのもとだった

 

 

 

30秒もたたずドアが開き

見える外の風景に彼女はびっくりした

 

エレベーターのドアから0.5mも離れていないところに鉄門が閉まっていたのだった

 

 

これは空いている6階に部外者が侵入するのを防ぐために設置された鉄門だった

彼女は病院によく通ったためここに鉄門がいないことを知っていた

 

そして彼女は6階だと認識されないまま
無意識的にエレベーターから降りて鉄門を開こうとした

 

彼女がその狭い空間に立ったとき
後戻りのできないことが起きる

 

 

エレベーターのドアが閉まり

彼女がエレベーターと鉄門の間
立っていることがやっとできるほどの
狭い空間に閉じ込められたのだ

 

 

 


彼女はまたエレベーターに乗ろうとするが
鉄門の外のボタンを押すのは不可能だった

 

さらに鉄門はしっかり閉まっていた

 

 

 

 

彼女はエレベーターに戻ることも

鉄門を開くことも
誰もいない6階で助けを求めることもできなかった

 

よりによって携帯も家に置き忘れてきたので
誰にも救いを求めることができなかった

 

 

 

座ることさえできない暗くて狭い空間で
彼女はどんなに絶望したのだろうか

 

 

家族は彼女が家に帰ってこないと病院に向かったが

病院は彼女が上の階に閉じ込められていることを知らなかったので
彼女が来なかったという返事だけを出した

 

家族は彼女の精神疾患が
彼女を別の場所に導いたのではないかと思い
この建物での捜索をやめた

 

その後

彼女の家族は警察とともに
建物の外のほうぼうを捜索した

 

誰もこの建物のCCTVを
確認することを考えてなかったのだ

 

 

彼女はまだそこに閉じ込められていて
一滴の水すら飲めなかった

 

 

 

彼女が閉じ込められてから7日目に遺体が発見されたが,

これも事故のせいだった

 

8月20日

ある老人が建物に入ってきて7階に行こうとしたが,
彼も6階のボタンを押してしまうミスをした

 

彼はすぐ自分の人生の中で
最も恐ろしい場面を目撃することになる

 

 

 

エレベーターが6階に止まりドアが開くと
エレベーターの外にあった彼女の遺体が内側に倒れた

 

さらに恐ろしいことは

彼女の死後数日が過ぎたため
すでに体が硬直していた

 

 

 

遺体は膝を曲げた状態で倒れ

彼女の足に引っかかって
エレベーターのドアは閉まりなかった

 

 

 

おびえた老人はしばらくこちんこちんになっていたが
すぐに気を引き締めて
遺体を内側に手繰り混んだ後
降りるボタンを押した

 

結局建物の持ち主は
彼女の家族に700円ぐらいを賠償し
この悲劇はついに終わることになった

 

 

 

しかしその後の調査過程で
理解しにくい点を発見する

 

この建物は防音施設が良くないため
6階で大声で叫べば5階と7階の住民たちは
その音を聞くことができた

 

なのに両階の住民は何の音も聞かなかったといった

 

彼女が疾患のせいで叫ぶのを忘れたのだろうか
それとも住民が聞いたのに知らんぷりをしたのだろうか


皆さんはどっちだと思いますか?

 

 

台湾エレベーター事件でした