暇なのでツイートしてたものをまとめてみました。

これは抜本的な改定案ではなくて、現状の採点システムを大きく変えることなくできるものです。

実際、これで順位が変わるのはGPS台乗りボーダーあたりの選手が主かなと思います。まぁ個人の趣味ですからそんなものです。

 

◆アテンションはジャンプごとに表示

 〇「3Lz+1Eu+3F  !」とプロトコルに記載されていた場合、3Lzについたのか、3Fについたのかが分からないから。
 ・いくつかの国の国内大会と同様に「3Lz!+3T」のようにジャンプそのものにアテンション記号をつける。

 ・転倒したジャンプにもアテンションをつける。

 ・確かにアテンションは基礎点に影響を及ぼすマークではないので別枠記載にする、という扱いも分からなくはないが、GOEマイナス相当だと記載があるエラーなので、多少明確に表記してもいいだろう。

 

 

◆セカンド3Lo・サード3Fにボーナス点

 〇だって難しいじゃん。 
 ・回転不足/アテンション/エッジエラーなし・GOEプラスで認定された場合に限り、マーク「B」をつけ、その要素の得点を+1.00する。ロシア国内大会の「B」と同じように処理する。

 ・セカンド3Lo、サード3Fにエラー記号がついていたら問答無用でBは与えられない。

 ・ファーストジャンプにエラー記号がついていた場合、総合GOEがプラスであればBが与えられる。

  (Bがつく例) 3Lz<+3LoでGOEプラス、3Lz!+3LoでGOEプラス、3Lz!+1Eu+3FでGOEプラス

  (Bがつかない例) 3Lz+3Lo<、3Lz!+3LoでGOEマイナス、3Lz+1Eu+3F!、3Lz!+1Eu+3FでGOEマイナス

 ・ボーナス点は滑り終わった後につける。TESカウンターでの確認は不可能。

 ・逆脚着氷3Fなどまだ一般的でない技術に関しては、一般的になってから再度検討すればよい。

 

 

◆+REP時のGOE係数を0.7倍に

 〇多くの場合+REPはミスが起こったジャンプにつけられるため、実質2重ペナルティとなってしまっている。その改善のため。

 〇「REPは出来栄えには関係ない」というISUの言うことはもっともなのだが、3Lo以下の基礎点のジャンプで+REP付きで転倒すると、転倒のGOE-5とDeduction込みで総合点がマイナスになる。ジャンプをスルーした方が点数が高いというのは好ましくなかろう。

  (例) 3Lo+REPで転倒した場合、基礎点4.90×0.7 GOE実数値-2.45 Deduction-1.00 これらを総合すると-0.02
 ・SoV表への記載事項が増えて面倒かもしれないが、それならばいっそのことUR、e、+REP全部を0.75倍にしてしまえばよくない?

 

 

◆同種のファーストジャンプは連続できない

 〇男子FSの前半は4回転や3Aが、女子FSの後半は主に3Lzがそれぞれ連続する傾向にあり、トレースが単調になりがちな点を改善するため。

 ・連続した場合は、後のジャンプが「+REP」扱いとなる。

  (例) 3Lz+3T  3Lz → 3Lz+3T  3Lz+REP

 ・後のジャンプがコンビネーションの場合にも+REPを拡大適用し、ファーストのみ基礎点0,7倍とする。

  (例) 3Lz  3Lz+3T → 3Lz  3Lz+REP+3T

 ・回転数が違う場合にも適用され、2回転以下に対しても+REPが拡大適用される。

  (例) 3A+2T  2A  3A → 3A+2T  2A+REP  3A+REP

 ・他のエレメンツを挟む場合は可能。ジャンプ以外でも可。

 

 

◆スピンの基礎点の整理

 〇スピンの基礎点は一定のルールのもとに作られてはいなくて、なんかいやだから

 ・引き続き、「フライング」「足換え」「フライング足換え」の基礎点は同じ。

  (例) FSSp4、CSSp4、FCCSp4の基礎点は同じ。

 ・ちなみに現在の基礎点はこんな感じ。

 ・USpをもとに基礎点を整理。

 ・右に行くにつれて+0.1、L→Coは+0.3

 ・下に行くにつれて+0.2、+0.3、+0.4、+0.5

 

 

◆スピンに実質レベル5を設定

 〇せっかくだから

 ・足換えコンビネーションスピン(CCoSp、FCCoSp)に限り、レベル4よりも多くのレベル特徴を獲得した選手は、そのスピンの基礎点を1.1倍にする。1.1倍基礎点は3.85。

 ・SPでも可能。

 ・1.1倍してもGOE幅は変わらない。

 ・認定はスケーターが滑り終えてから行われる。TESカウンターでの確認は不可能。

 ・該当する一番最後のスピンにのみ適用される。

  (例) LSp4  CCoSp5  FCCoSp5 → LSp4  CCoSp4  FCCoSp4x

 ・スピンがV判定の場合は適用されない。

  (例) LSp4  CCoSp4  FCCoSp5V → LSp4  CCoSp4  FCCoSp4V

 ・レベルとVは1.1倍より優先。その上で、スケーターズフェイバーに則って一番点数が高くなるようにする。

  (例) LSp4  CCoSp5  FCCoSp5V → LSp4  CCoSp4x  FCCoSp4V

 ・5つ目のレベル要件は、足換え前後のどちらでも認定される。

  (例) FCCoSp4x:①難フライング-②CS-CF-足換え-③SF-④US

 ・5つ目のレベル要件は、レベルをとらせるために無視されることがある。

  (例) CCoSp4:①難入り-②SF-UF無視-足換え-③SB-UF

 ・各足2つ目までの要件における繰り返し規程はこれまで通り。

  (例) 以下の構成であればCCoSp4x FCCoSp3

     CCoSp:①CS-②CF-足換え-③SF-④US8回転   FCCoSp:①難フライング-SF-足換え-②SB-③UF

 ・5つ目のレベル要件も、プログラム中で使用済みでないものとする。

  (例) 以下の構成であればFCCoSp4 CCoSp4

     FCCoSp:①難フライング-②SF-足換え-③SB-④UF  CCoSp:①CS-②CF-足換え-SF-③US④8回転



◆ステップシークエンスの基礎点増

 〇SPにおいて:行われている工夫に対してGOEでの差別化があまりなされていないため。

 〇FSにおいて:時間をかけないことが第一、という風潮が強まるのは嫌だから。

 ・SoV表を以下のように改定。点数は適当。上がればいいかなって() アイスダンスに合わせることも考えたが、それだとレベル1~4でのGOE係数が変わらないことになってしまうので、適当に作った。

 

 

◆コレオシークエンスの基礎点・GOEをアイスダンスに合わせる

 〇コレオシークエンスで差を広げることで、コレオシークエンスの充実を狙うため。

 ・SoV表を以下のように改定。

 ・基礎点が下がったことによりChSq満点が5.50から5.25に下がっているのを是とするか否かといったところ。僕としては選手の得点に差がつけばいいと思っているのでOK。

 

 

 

 

以下、ISUの意図とはずれているだろうと自覚していること

 

◆後半ボーナスは4本まで

 〇前半4本/後半3本だと「ジャンプ4(ここで2A2本を消化)→スピン→コレオ→ジャンプ3(内2コンボ)→スピン→ステップ→スピン」がほぼ結論構成となってしまい、プログラムの多様性が失われていると感じるため。

 〇2A+3T優遇のため

 ・ただISUが「無理に後半にコンボ固めてもミスったらリカバリきかないからな」って方針にする気持ちも分からないわけではない。

 

 

◆男女ともにFSを10秒伸ばす

 〇流石にFSがギチギチすぎる気がしたので。

 ・スピン・ステップ・コレオ重視の改定案ゆえ、少し時間を伸ばして工夫を多くしてほしいという意図もある。

 ・同種ファーストジャンプ繰り返しへのペナルティ案により、得意なジャンプ連打による時間削減ができなくなることも考慮。

 ・ジュニアも10秒伸ばす。

 

 

 

【わかったこと】 SPにはあまり不満を持っていない

 

この改正をした場合、3狂内では

・構成をいじる必要がないシェルバコワにとって有利

・構成を変えなければいけないコストルナヤにとって微不利

・トゥルソワにとって不利

と言ったところでしょうか。4Tのプレパレーション2種類開発したのが無駄になっちゃうのと、4クワド止まりでは単独3Fとかいう基礎点の低いジャンプを入れなきゃいけないですからね。ただ4T+1Eu+3Fが実装できれば話は別です。

まぁ3狂に限らず、総じて世界ランクに直ちに影響を及ぼすレベルではないと思います。