G大阪、公式戦5戦全敗で松波新監督

 J1・G大阪は26日、ジョゼカルロス・セホーン監督(61)、呂比須ヘッドコーチ(42)を解任し、後任に松波正信コーチ(37)、ヘッドコーチに実好礼忠コーチ(39)が昇格すると発表した。過去にはC大阪のムズロビッチ監督が04年に就任から3試合で解任されたが、今回はそれに次ぐ短命政権。03年の入団以来、ガンバ一筋のクラブ史上最年少監督に公式戦5戦全敗中のチーム再建が託された。金森喜久男社長(63)はセホーン監督解任の理由に「運のなさ」など列挙。松波新監督の“もってる男”ぶりにも期待がかかる。

 1月17日の来日からわずか69日。西野長期政権を引き継ぎ、「4冠」を宣言したセホーン‐呂比須体制が、成績不振と指導者の資質を問われる形であっさり崩壊した。

 後任者選びは迅速だった。磐田に敗れ、公式戦5連敗を喫した前日25日夜、金森社長が山本強化本部長と緊急会談を持ち、セホーン監督、呂比須ヘッドコーチの解任を決めた。その後、同社長がクラブハウスに松波コーチを呼び、深夜に監督就任を打診。「やらせてもらいます」と快諾を得たという。

 金森社長はセホーン監督の解任理由について「選手が話し合って、監督に“ゆったりとボールを回させてほしい”と言ったようだ。セホーンがやろうとしているサッカーについていけないという意味があったのかもしれない」と監督、選手間に横たわった戦術面の溝、求心力の低下を認め、さらに「指導者の持っている運、不運を重視したい。流れ、ツキ、運がなかった」と、無形の弱点を指摘。“もってる男”が後任人事の焦点にもなった。

 この日、クラブハウスに現れなかった松波新監督は広報を通じ「今の成績を認識し、全力で取り組みたい。皆が笑顔になるようなガンバらしい躍動感あふれるサッカーを表現したい」と抱負を語った。93年の入団以来、ガンバ一筋の青年監督は帝京高時代にエースFWとして全国制覇を経験。ユース監督に就任した08年に指導者としてJリーグユース選手権で頂点にも立った。“もってる”条件は満たしている。

 5連敗のチームを引き継ぐ重荷について、金森社長は「問題点も分かるし、逆にやりやすいのでは」と楽観。契約期間は「1年、2年じゃ少ない」と、長期政権を任せる構えだ。松波新体制は27日の練習から次節新潟戦(31日、東北電)に向け、再建を目指す。



ま、最初の監督人事からまともじゃなかったからね。

呂比須は、まずS級ライセンスを取ってからだね。



ただ、松波をミスターガンバと呼ぶのはちょっと気が引ける・・・^^;