新年、明けましておめでとうございます。


毎年1回になってしまっていたこのブログの更新ですが、

昨年はついに一度も更新していなかったことに今気が付き、愕然としています。


今年はブログ投稿も再始動していきますので、お付き合いよろしくお願いいたします。



今、私が参加している杉並どうぶつ相談員というボランティア活動では、猫活動に特化した猫班という活動グループがあり、そこで保健所に入った相談の殆どを共有して対応していく体制になり2年が経過しました。


猫班では、地域での猫ボランティアの経験の長い私が班長として相談内容全体を把握しつつ、各エリアに分かれて相談対応ができる体制を作ることを最優先課題としてきました。


※相談対応イコール相談者さんの希望を叶えることではないことはご了承いただきたいと思います。


相談者さんにとっては目の前にいる猫のことだけが問題だったりしますが、それではスポット対応に過ぎません。


その猫には親や兄弟、時には子供がいる可能性があり、猫のルーツを探すことは、発生源を突き止めることにも繋がります。


そのような積み重ねで、地域全体目線とあわせ、飼い主のいない猫問題を対処していける体制を確立していける手応えを感じました。


多数のご相談に対し、メンバーそれぞれが、継続的にネットワーク構築をして、丁寧に対応できてきたと思います。


猫班で班長の私を支えてくれている心強い副班長のうちの2名は、なんとこのブログの読者さんでした。


色々アンテナ張って勉強している人たちなので、このブログもたまたまかすっただけだと思いますが、それでもこのブログのごく僅かな何かが、今の活動への影響を与えてくれていたとしたら、続けていて良かったなと思います。(本当に素晴らしいメンバーなのです)


昨年、杉並区の広報紙で特集していただき、公式youtubeでも活動動画をご覧いただけます。

ぜひご覧ください。

https://www.city.suginami.tokyo.jp/koho/pdf/r03/1072287.html 


https://m.youtube.com/watch?fbclid=PAAaZFPqGDpKC3_7ja3sK5cUGVrikT9jO2uZUV0Nk79Fx-wCULi2axMEu2GGk&v=wd-WVRLbZvY&feature=youtu.be 



このブログで過去に出てくる相談現場は、相談員になる前に私が個人で対応していたもので、殆どが杉並区内の話です。

(例外では、A町の白血病一家の場所は中野区ですが、杉並区との区界の地域です。

K町多頭飼育現場は小金井市の相談現場で、当時は小金井市に猫の相談窓口がなく、杉並区内の動物病院の伝手で、私のような一個人ボランティアがお手伝いしました。)


個人ボランティア時代、右も左も分からず、殆どは通りかかりで、見つけて取り掛かっていた現場や、知り合いや里親さんからの相談現場が主で、先輩のアドバイスを受けつつ、未熟な部分も多々あり、振り返って読むと恥ずかしいやら、勿体ないやら。。


ですが、そのような経験があって今の自分があるため、消さずにいたいと思います。


今の私は、猫のことだけを優先に考え、正論ばかり振りかざす頭デッカチだった昔とは違うと思っています。


変われたのも、多くの経験からです。


これは経験しないと教われないことだと思っています。


元々才能も能力もあるボランティアさんたちと違い、何も知らない、できない、意識も低かった叩き上げの私だからこそ、できない人の気持ち、どうしたらいいか分からない人の気持ちが分かるのと、何より私の力は小さく限定的ですが、飼い主のいない猫の問題を解決していくためには、もっともっと大きな力が必要であり、そのための人材の確保が何より大事なことと思えました。

まだまだ少しずつですが、ここに手応え感じることができたことが大きいです。


地域の問題だから住民主体というのは最ものご意見ですし、まさに理想ですが、実態を知っている者からすると、住民の皆さんの自治で解決していきましょうでは、どうしても地域格差が起きる要因の一つと推察できます。


先進地域でボランティアと行政が連携してTNRや保護譲渡事業に積極的に介入しているところは不妊手術してない猫数も生まれる子猫数も少なく減少傾向です。


地域性もありますが、杉並区は町会文化の薄いエリアも多く、猫問題も隣同士で相談しあえる地域と、隣同士でも隠し合う地域と地域によって住民の方の性質が異なる印象であり、そういう住民性を考えると、やはりボランティアと行政がある程度リードしていき、TNRと保護譲渡を促進し、住民の皆さんは地域で猫の管理をしつつ情報を共有していくことで各地域生まれる猫をゼロにして数を減らしていくことを目指したいです。

ボランティアの仲間ももっと増やしたいですし、見守る地域の目ももっと増えてもらいたいです。

それが、飼い主のいない猫問題を解決するために大事なことと思っています。


相談員の活動としては、飼い主のいない猫の問題解決をするための普及啓発がメインではありますが、捕獲現場では、まだ生まれて間もない小さな子猫がいたり、怪我や病気で外に置いておけない相談も入ります。

活動外ですから、と断るのは簡単ですが、それでは何の解決にも繋がりません。


相談員活動から派生したご相談対応にも対処しているのが現状ですが、譲渡対象の保護猫はもちろんのこと、譲渡が困難な病気や高齢猫の医療費やフードなどの保護維持費はメンバーの個人負担です。

頭数が多いと、経費も嵩んでいきます。


ここを解決していかないと活動が発展・継続していかないと思っていますので、ここの部分を地域の皆さんにご協力いただきつつ、いずれ行政からも助成してもらえる体制を目指し、個人的なボランティア活動から、本当の意味での地域全体の活動にシフトしていく段階にきたと思っています。


まだまだ青写真ではありますが、そのような体制ができることを今年の目標にして1年のスタートを切りたいと思います。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。


里親募集中









今月の参加予定杉並区内の譲渡会情報

■1月8日(日)高井戸CHICHI

13時から16時


■1月15日(日)ネスタ猫の会西荻窪@スタジオMARE14時半から17時

新年、明けましておめでとうございます。


なんと、昨年は1度も更新してなかったなんて、、、ひどい、、
驚きました。


言い訳↓

老眼が加速したり、メールやライン連絡と仕事と猫見張りカメラの早送り(笑)で腱鞘炎になったり、でブログまでは手が回らなかったのですが、やはり1年もすると色々たまってくるものですね(笑)

改めて過去の投稿を久々に流し見ると(嘘です。本当は読んでないけど大体覚えてるので)、なんか随分気合い入ってるなー、と思います。

この時はこの時で、経験も浅く、余裕もなく、こうでなければならない、こうしないとならない、と自分で自分に言い聞かせてたのだと思います。
自分がやりたいと思うやり方でもなく、それこそ本当に正しいかなんてのも判断もつかないけど、猫ボランティアの世界の常識を自分自身も一生懸命叩き込んでいたように思います。

それでも、そういう経験があって良かったと思っているのです。

色々な矛盾を感じながらも、これしか方法が今はないんだ、今はこれが最善の選択なんだ、猫ボランティアたるもの、こうでないとならないんだ、と、とにかく良いも悪いも判断できないのに自分のやりたいようにやる、としてこなかったから、きっと今も活動が続けられているし、少しずつではありますが成長しているんだと思います。

これからも、悩み続けていたいと思います。

だって、その目の前の猫の一生を左右することにもなるのですから、何でも簡単になんて決められるわけなんてないし、周辺事情も違うわけだし、マニュアル道理ではなく、毎回悩んで葛藤していきたいと思います。




昨年はコロナで皆さんの生活大きく変わった方も多いと思います。

私はコロナだから変わったことというと、マスク、手の消毒が一番で、あとは外食や飲み会が減ったとかはありますが、それ以外は大きく変わった生活ではなかったかなと思います。

猫の相談は例年より多かったです。

これは外出自粛で時間に余裕のある方が増えて外の猫に目を向けてくださる方が多かったこともあるのかな、、

昨年はたぶん一番相談現場も保護数も多かったかもしれませんし、また馴れないビビり系を年越しさせてしまったという、、

あーもう、何度も絶対馴れてる猫、若しくはすぐに馴れる猫しか保護しないぞ、と心に決めてもまた繰り返しやってしまう。

なぜ?なぜ?
真剣に考えた。

そもそもが、なんでTNRだけじゃなく、お金も手間もずっとかかる保護活動をするのだ?

可愛いホヤホヤ子猫、警戒もなにもない、怖いことも何も知らない子猫や、成猫でも馴れ馴れの猫しか保護しなければ、(もちろんプラス病気がないこととかもあるけど)正直活動はずっと楽だろうな、、

本当にそう思う。

保護活動を続けていく上で、自身のキャパと見合う活動を行うことは大切なことなのだ。

頭ではよくよく分かっている。

それでも、どうして私たち保護活動をする猫ボランティアたちは、失敗しても(一向に人馴れせず里子になかなか出せない)なお同じ事を繰り返すのだろう。

私たちは、いや、少なくとも私や私の仲間や周囲の仲間たちは、保護した猫に里親を見つけることがゴールではないからなのです。

外で苦労して暮らす猫たちを少しでも減らしたい思いがあり、かといって、すべての猫の保護はできないのでTNRを主に行いますが、それでも可能性のある子達に少しでもチャンスをと思ってしまうのです。

外の猫たちは、子猫であれ2・5~3ヶ月もいってれば立派に警戒心ができてるこも多く、それをリセットするのはなかなか大変です。

馴れる子は最初はシャーシャー言ってても、保護して1~2週間でゴロゴロ言い出すことが多く、その期間に馴れないこは長期的になることも少なくありません。(もちろん馴らしにはセンスもあるし、いくつかのマニュアル的なアプローチはあるけど、それで馴れるこは馴れますが、馴れない猫にはマニュアルは通用しないですから。)

じゃあそれより前の、まだごく小さなうちになるべく保護をしよう、それはもちろんですが、その頃は子猫を目撃するのは子育てスポットの敷地内にお住まいの方から情報提供がないと分からないのです。

餌やりさんたちの多くは、子猫が小さいうちは餌場に連れてこないので子猫が生まれているかどうかも分からないのです。

相談が増える時期は、すでに警戒心出ている大きさの子猫になってたりも少なくありません。

でも、たかだか1~2ヶ月保護が遅れるだけでその後の猫生が大きく変わってしまうのなんて、なんか悔しくないですか?

簡単には諦められません。

だからと言って無差別に保護したら譲渡できない猫がたまっていってしまい、適正な保護活動ができなくなります。

じゃあどうすればいいですか?

保護なんて考えず、TNR活動に徹すればいいですか?

そう割り切れたら楽でしょうか?

でもそういう割りきった活動はしたくない、って思います。

特にまだ子猫サイズの場合は、保護するもTNRするも、そんな簡単に決めれないです。

毎回、その都度真剣に向き合って、その猫のキャラクター、周辺環境や餌やりさん、その時の自身の状況など総合的な視点で決めてます。

それでも、あー、
やっちゃたーーーー、
ってことはよくあります。

結局この活動をしていると、ここは避けられないんだろうと思います。


里親さんになってくださる方にも、ぜひそういう葛藤を知っていただきたいな、と思うことが昨年はよくあったので、新年一発目にタラタラと書かせていただきました。

「初心者なので飼いやすい猫希望」という方がとても多く、もちろんお迎えする側の無理ない猫を選ぶのはとても大事なことですし、どの猫であれ里親さんが決まるのは本当に嬉しいですが、でも初心者さんでもハードル高い猫を頑張ってくださる方も沢山いる(意外と経験者さんのほうがトライアルで断念することがあります)ので、初心者だから楽な馴れ馴れ猫じゃないとならない、という事では決してないと思うのです。


保護猫をお迎えすること、イコール、外の飼い主のいない猫を減らす活動の大事な大事な一環です。


一定の大きさ以上で保護した子猫は、多かれ少なかれ警戒心が出来上がっています。

威嚇をいつまでもしたり、触ることもままならない、いつ馴れるかも分からない猫も少なくないです。

そういう猫を時間かけて、ある程度馴らしてからでないと譲渡の対象にもできません。(それでもビビりはビビり)

そういう猫が継続活動している保護ボランティアの家には大体います。

そういう子達もまだ馴れる前でも、長い目で見守ってくださる里親さんが増えれば、もっと保護猫になるチャンスを持たせられる子も増えると思います。


保護猫の中には警戒心強いだけでなく、先天的なハンディキャップがあり、お世話に手がかかるこも避けられません。

保護猫をお迎えになるということは、そういう慣れるのが難しい猫たちを長い目で見守ったり、医療ケアを引き継いでくださること、色々なことを受け入れてくださることも含んでいることを、自分自身忘れがちになります。

健康で可愛いくて人懐っこくて初心者でも楽に一緒に暮らせる猫、そういう希望者さんが多いと、本当にこの活動を理解して里親になってくださってる方って一体どれくらいいるんだろうか?

そんなことを昨年はよく感じる1年でした。

自分も含め、そういう猫じゃないこもしっかり管理できる里親さんに譲渡できるようにしていかないと、このままじゃいつか活動できなくなると思ってます。

今年は保護猫を迎えるってことはどういうことなのか?もう少し里親希望者さんにも理解をしてもらえる1年にしたいな、と思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。







「猫ちゃんの里親譲渡会IN高井戸CHICHI」

日時:6月9日(日)12~16時

会場:高井戸「フラワーショップ CHICHI」
杉並区高井戸東2-25-15  
京王井の頭線・高井戸駅 徒歩2分



クロスケ♂&コウちゃん♀
10ヶ月



10ヶ月♂兄弟ニシとヒガシ

ニシ♂・ビビリ、人馴れイマイチ、オモロー顔、ナベアツ似、カワイイ

ヒガシ♂・ビビリだが甘えん坊、いまだに先住のおっぱい吸ってる、人馴れしている、ややKY、カワイイ

どちらもヤンチャ、かなりの食いしん坊、留守中はイタズラ注意、兄弟一緒希望
お留守が少ないか先住さんがいれば、1頭ずつでも可。




チャービイとカービイ
2歳兄弟