☆☆☆☆★

2018年公開。
面白かった。予備知識なしに見ました。後で知ったけど、監督がスピルバーグなんだって?言われてみれば確かにスピルバーグらしい映画だったかも。オタクのオタクによりオタクのための映画って感じ。とにかく、制作者が楽しんで作ってるなぁという印象を強く感じました。
近未来、貧富の差が激しい社会には閉塞感が広がり、人々は心のよりどころを仮想世界「オアシス」に求めていた。広大なゲーム空間「オアシス」の制作者はハリデーとモロー。モローと袂を分かつたハリデーは、死の間際にオアシスにイースターエッグ(隠しアイテム)を仕掛けた事を公表。イースターエッグを手に入れた者には莫大な賞金とオアシスの所有権を譲渡するという。主人公のウエイドをはじめとして、多くのプレイヤーが謎解きに挑戦するが、いまだにイースターエッグを手に入れるための「鍵」すら見つけることができていない。ウエイドのオアシス内でのアバター「パーシヴァル」が、レースゲーム内で有名なプレイヤー「アルテミス」と出会ったことで物語は急展開する。
1980年代以降のサブカルネタがぎっしり詰め込まれていて、老若男女に楽しめる映画です。往年のビデオゲーム(テレビゲーム)も多数登場。マイケルジャクソン、デビッド・ボウイ、デュランデュラン等、往年の音楽ファンもテンションが上がること間違いなしの名前も列挙。小物やアバターでも往年の名作映画の主人公達が多数登場。個人的には、ガンダムのファースト世代なのでガンダム登場、ゴジラオタクなのでメカゴジラ登場、ベガサポなのでチャントの元歌になったtwisted sistersの名曲が流れて、おなかいっぱいです(笑
本編自体も面白いんだけど、トリビアや楽屋落ちを探すのも、オタクにとっては「イースターエッグ」になって面白いんじゃないかな。
物語自体は、もっぱら現実ではなく「仮想現実」が舞台となっていて、そのため登場人物も俳優の演技よりもCGがメインになります。ここらへんはちょっと物足りないかな。現実と仮想現実のリンクとか、仮想世界の描かれ方とか、正直言ってすでに他の映画やアニメで見たことあるなぁと思いました。そういう点では、あまり目新しさ新鮮さはないかもしれません。個人的には「サマー・ウォーズ」の世界観を想起してしまいましたね。
いずれにしても、いろんな意味で上質なエンターテインメント作品であることに間違いはありません。