☆☆☆★★
2018年公開。
見た目は可愛いけど、実は腹黒いって、最近の流行?と思いきや「トムとジェリー」なんかを思い出すと、似たようなアプローチの作品があるので、アメリカのアニメでは古典的な手法なのかな?
7歳になるティムの家に、ある日「赤ちゃん」がやってくる。ティムの弟として迎え入れられた彼は、赤ちゃんの容姿とは裏腹に、中身は「オッサン」だった。そうとは知らずに彼を溺愛する両親。両親の愛を奪われたと嫉妬したティムは「赤ちゃん」の本性を両親に暴こうとするのだが、ことごとく裏目に出てしまいます。このスーツをビシッと決めた赤ちゃんがティムの家にやってきた事にも理由がありました。天界にも赤ちゃんとしての適性審査があって、適正ありの赤ちゃんは「赤ちゃん」として下界に生まれるのですが、適正なしと判断された赤ちゃんは「赤ちゃん会社」の社員として赤ちゃん生誕コントロールの仕事に就くことになります。とは言え、これ自体は悲観することではなく、過去に事業に貢献したカリスマ社員が表彰されるなど、赤ちゃんにとっては魅力的な仕事になっています。ティムの家にやってきた「ボス」もまた、そんな赤ちゃんの一人。彼もまた大きなプロジェクトを抱えてやってきたのでした。近年、人間達の愛情は子犬に注がれるパーセンテージが多くなり、赤ちゃんは子犬に「愛情を奪われている」と危惧していました。そんなときに子犬ブリーダーの「パピー・コーポレーション」で、「永遠に大人にならない子犬」を発表するとの情報を聞きつけ、これを阻止するためにボスが派遣されたのでした。いざこざはあったものの、早くボスを追い出したいティムと、早くミッションを片付けて天界に帰りたいボスの利害が一致、団結してパピー・コーポレーションを妨害しようとするのですが・・・。
「トムジェリ」の文化があるアメリカだから作れた作品なのかもしれませんね。これを日本で作ったら「永遠に大人にならない子犬だなんて、動物虐待だ!」と過剰反応を示す偽善者が大騒ぎしたかもしれません。
作品自体はアメリカのアニメらしく、予定調和で大団円。安心して見れる作品です。揶揄しているわけではなく、ストーリー的にもちゃんと盛り上がりとお約束は押さえていて、面白く見ました。
が、やはりそれ以上でも以下でもありません。やっぱり子供向けアニメと言うことなのかな。まぁそのお約束の展開に満足したりもしているんだけど(笑