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2020年公開。
春に公開予定だったのに、コロナのせいで今頃にずれこんでしまいました。劇場で見てきました。平日の昼とは言え、観客は3人でした。しかも私を含めて全部オッサン(笑
乃木坂46は好きだ。なぜなら白石麻衣がいたから。彼女が卒業したので乃木坂46自体はどうでもよい。その乃木坂46のメンバーが実写ドラマのキャストになっていると言うので、テレビドラマ版を見たんだが、これが結構面白かった。学園のカオス感が、大好きなアニメ映画「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」や、漫画「究極超人あ~る」のような、理不尽でドタバタした感じだったから(笑
だから映画も楽しみにしていました。余談だけど、公開当時は結構大きめのシアターで始まったのに、ある日劇場をチェックしてみたらキャパが半分くらいのシアターに変更になっていました。1日の上映回数も4回から3回に減っていました。人気ねぇのかよ(笑
あの世界観が好きな私は楽しめました。でも、一般のお客さんはどうでしょう?乃木坂46のファンは楽しめたかな?原作ファンはどうだろう?いつもは原作厨の私ですが、今回は原作を知らずドラマから入ったからなぁ。ひょっとしたら「この名作をアイドルなんかに演じさせるな!」と怒り狂っているファンもいるかもなぁ。
内容は相変わらず支離滅裂で滅茶苦茶。これは原作にある設定なの?映画のオリジナルストーリーなの?
主演の三人が、白石麻衣のような完璧な美少女ではない、ってとこがツボだな。ファンには殺されるかもしれんけど、斉藤飛鳥も山下美月も梅沢美波も、ビミョーにブスいよな(笑
そこが逆に魅力というか親近感になるんだけどさ。原作では一番ブスいキャラの金森が、実写では一番美人で男前(笑)なのも、味だな。その梅沢が、斉藤飛鳥と山下美月の頭を情け容赦なくスポンジパイプで張り倒すあたり、ドリフのハリセン芸を見ているようで喝采ものでした。
まぁ冒頭30分くらいはドラマのダイジェストいうか、状況説明に費やされているし、内容もドラマの延長というか、内容が薄い印象は否めないが、そこはノリとパワーでゴリ押ししていく感じです。ノリとゴリ押しが好きな人には楽しめるけど、「真面目に作れ!」と怒り出しかねない人もいそうな気がする(笑
今回手を組む、と言うかまんまと利用されるロボット研究会のメンバーの「矛盾と葛藤」には、とても共感したし納得しました。まぁあそこまでエキセントリックにはならないけど(笑
そうそう、巨大ロボットの現実と憧れって、そういう事だよなぁ(笑
むしろガンダム以前の世代のオタクの方が面白く見れるんじゃないかな?ガンダム以降の世代のオタクは、なんかそのへん現実的に達観してそうだし荒唐無稽な巨大ロボットへの憧れもなさそう。あ、だから客がオッサンばっかりだったのか?
大生徒会も相変わらずで、生徒会長の道頓堀はストレス溜まってそうで、ドラマでは見れなかったキレっぷりが素敵。切り込み隊長の阿島のイケイケぶりも、王の微動だにしない存在感も、相変わらず。一方、切れ者で映像研にとっては最も難敵と思われたさかきが、実は映像研の大ファンなんじゃないかという事が発覚して、大きな収穫でした。ツンデレか?(笑
ロボット研究会のシンボルとも言えるロボットが、アニメになった際のフォルムが実物とは大きくかけ離れ、ほぼ「ロビ」みたいになっていたのは、良かったのか?大丈夫なのか?気になるというか、ツッコむべきところじゃないのか?個人的には曲線的なフォルムの今風のロボットよりも、直線の多い無骨で単眼のロボットの方が萌えるがな(笑
「初めてのお使い」風ナレーションとか、悪ふざけ満載で面白かった。でもたぶん続編はないかな。個人的にはこのバカバカしい世界観と美少女のギャップを、もっと観たいんだけどな。