☆☆☆★★
2017年公開。
それなりに面白かった。アメリカの戦隊特撮もの?ハリウッドが作るとこうなるのか、と感心したけど元ネタは日本らしい。
予備知識がなかったんで鑑賞後に調べてみたら、日本の戦隊特撮番組をアメリカで放送したものが「パワーレンジャー」だそうな。日本の番組で「○○レンジャー」の前に付く「スーパー戦隊シリーズ」と同じ意味らしい。日本で言えば「スーパー戦隊シリーズ・秘密戦隊ゴレンジャー」「スーパー戦隊シリーズ・電子戦隊デンジマン」と同じように、アメリカでは「パワーレンジャー・○○」と名が付くらしい。で、人間のドラマパートを現地の俳優が演じ、特撮パートを日本の番組から拝借したハイブリッド、早い話しが「切り貼り」した作品だったそうな。それが何故かアメリカで大ウケして長期シリーズ化、果てはハリウッド映画化されるんだから何がウケるかなんてわかったもんじゃない。冷静に考えてみれば、特撮作品なんて洋の東西を問わず、レベルの差こそあれ「荒唐無稽」であることに違いはないんだという事を再認識させられました(笑
太古の地球、初代パワーレンジャーは、かつて仲間だったにもかかわらず支配欲にかられて裏切ったリタを倒したものの、力尽きてしまう。
現代、落ちこぼれの高校生5人は偶然にも鉱山でパワーレンジャーの力の源となる5色の「パワーコイン」を掘り当ててしまう。突然、強靱な身体能力を得てしまい戸惑う5人だが、思念体となった初代パワーレンジャーのリーダーに導かれ、真のパワーレンジャーとなるべく特訓を課せられる。同じ頃、偶然にも仮死状態となっていたリタが海底から引き上げられ、再び地球支配の野望を叶えるべく活動を開始する。なかなかパワーレンジャーに変身できないまま、街を襲うリタを阻止すべく立ち向かう5人。惨敗を喫し、仲間の一人を殺されてしまう。しかし、それによって生まれた友情と使命感が、ついに彼らをパワーレンジャーとして変身させるのだった。
お子様向け着ぐるみ特撮ではないので、大人の観賞にも堪えられるように作ってはあります。すぐに変身して巨大ロボットプロレスをを演じたりはしません(笑
ヒーローとしての活躍よりも、ヒーローになるまでの苦難の道のりを描いた映画。最近のハリウッド映画って、そういうトコあるよね、「スパイダーマン」もそうだし。努力や紆余曲折を描くところが、お子ちゃま向けではない所以かな?
スーパー戦隊ものと言えば、ヒーローの戦闘シーンの他に、巨大化した敵と巨大ロボットとの戦いもお約束。ヒーローが搭乗するのは恐竜型のロボット。生体ロボットっぽい?と言うか、ほぼ「ゾイド」。ゾイドってスーパー戦隊ものと関連があったっけ?って思わず検索してしまった。ゾイドではなく、ゾイドっぽいけどパワーレンジャーの搭乗ロボットって事らしい(笑
相手はリタが作り出した黄金製の巨人。なんて贅沢な敵なんだ!(笑
合体シーンは、なんかうまくはぐらかされた感じで描写されません。スーパー戦隊ものだと、無理矢理感はあるものの、元のマシンの原型をとどめているんだけど、こちらはほぼ「ゲッターロボ」並みの理不尽な変形合体ぶり(笑
超技術はすげぇな。
巨大ロボットプロレスと揶揄されるのを逆手に取っているのか、決め技がバックドロップというのは笑える。笑えると言えば、追い詰められたリタが巨大ロボットに突っ込んで、裏拳一発ですっ飛ばされ、宇宙まで飛んで凍り付くというのも笑える。いやこれ、「ジョジョの奇妙な冒険 第二部」のカーズへのオマージュ?(笑
いろいろ深読みするとツッコミどころ満載で「どんだけ日本が好きなんだ!」と抱きしめたくなる(笑
アメリカらしい事情がところどころに垣間見れるものの、いろいろ「考えすぎ」ながらトリビアかもとネタを拾って見ると面白いかも?