☆☆★★★

2019年公開。
X-MENシリーズって時系列に沿って作成されていないから、この作品がどの年代のものなんかよくわからないんだよね。少なくともプロフェッサーXはそれほど高齢ではないけどハゲてる。ウルヴァリンは出てこない。それぞれが愛称ではなく本名で呼ばれているあたり、映画「X-MEN」以前の物語かな?プロフェッサーXとミスティークが仲間として行動を共にしているし。
それはさておき、物語自体、パッとしないというのが正直な感想。そもそも主人公のジーン役の女優に華がない。そんなに美人でもないし可愛くもない。結局、ジーンの暗黒面ってなんだったの?二重人格?ジーンとダークフェニックスって別人格?私には単純にミッション中の事故で太陽フレアの影響を受け超能力が増大、さらにプロフェッサーXが封印した過去の記憶が解き放たれたことで自暴自棄になった、だけの事のような気がするんだが。別にジーンが裏の人格であるダークフェニックスに支配された、って感じではなかったなぁ。
そうなると、幼少の頃に車のラジオのチューニングを変えたのは誰?って事になる。ジーンが超能力でイタズラしてしらばっくれていたのか、それともダークフェニックスの仕業だったのか?「静かにして!やめて!」って頭を抱えていたから、この時はジーンの中に別人格がいて、それが勝手に超能力を使って奇しくも自動車事故を起こしてしまい母親が亡くなったのかと思ったんだが。でもその後は、太陽フレアの影響を受けた後も、別人格と葛藤するシーンはなかったような?太陽フレアの影響で眠らせていたダークフェニックスが目覚めてしまい、ジーンを乗っ取った、っていう印象ではなかったですね。むしろプロフェッサーXにより辛い過去を封印されていた、信じた人に嘘をつかれていた、って事に失望して反発してるって感じかな。その言い分も、子供っぽくて幼稚な印象。全然説得力ないし、気持ちも動かない。分別の付かないガキが無駄に大きな力を持ってしまったがために、余計に始末に悪いってのが正直な感想。
太陽フレアと思われていたものは、実は宇宙の高エネルギー体で、これによって故郷を滅ぼされた異星人が高エネルギー体を取り込んだジーンを懐柔して地球を滅ぼして自分達の住処にしようと企んでいる、なんて話しが絡んで終盤はX-MENとマグニート-が共闘して地球の超能力者連合対侵略者のバトルシーンへ。
特撮シーンは派手で見応えがあったけど、ドラマパートに説得力がなくて、パッとしないな。ジーンもミスティークも死んじゃったけど、後の「X-MEN」シリーズでの活躍はどうなるんだろう?それともパラレルワールドの物語?映画を順を追って全部見れば理解できるんだろうか?いろいろわからないことが多くてスッキリしないお話しでした。