☆☆☆★★

2017年公開。
期待していなかったが、意外と面白かった。と言うか、最近珍しい正当なスペースオペラだと思いました。どうして評論家の評価が芳しくなかったのか、わからない。確かに目新しさはないけど、スペースオペラってみんなそんなもんじゃん。
何より、ヒロインが美人ってのが一番のキモだね。ヒロインに華がないと映画は映えない。ローレリーヌ役のカーラ・デルヴィーニュは超絶美人。主人公のヴァレリアンは、若い頃のマイケル・J・フォックスになんとなく似ている。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を劇場で見た世代としては、ミョーに親近感を持ったりして。
確かにストーリーに整合性が合わない部分があったり、ご都合主義な点があったり、多少雑な部分があるのは認めよう。でも、そもそも往年のスペオペってそんなもんじゃん。スペオペに完璧さを求めてはいけない。いかにその世界観を楽しむかが大事。昔のスタートレック然り、フラッシュゴードン然り。なんとなく、そんな古き良きスペオペの香りを感じます。
ストーリーを語ると長くなりそうなので割愛するけど、異次元=目に見えない平行世界での戦闘とか、現代風のアイディアとアイテムで面白かった。地球人中心にストーリーは進むけど、結局諸悪の根源も地球人だったりするんだよなぁ。欲に駆られた権力者の隠蔽工作ってのは、洋の東西も時代も関係なく、存続し続けるって事なのか。あ、けっしてアベソーリの事を言っているのではないので、私を抹殺しないでください(笑
個人的に残念だったのは、協力者となったバブルの扱いですね。後半に登場してヴァレリアンの情にほだされてローレリーヌ救出の重要人物になったのに、早々に殺されてしまいました。これじゃまるで使い捨てじゃないですか!せっかくヴァレリアンによって存在を認められ自由の身になったんだから、報われてほしかったなぁ。
CGもアクションも見応えがあって、最後まで楽しく見させていただきました。