☆☆☆★★
2016年公開。
スターウォーズEP4の前日譚。EP4でデススターは弱点を突かれて破壊されるんだけど、その弱点と設計図を反乱軍にもたらすゲリラ達のお話し。
登場人物と相関関係が複雑で、途中、何度かおさらいしながらじゃないと話しが読めないので、劇場で観るよりもDVDで観た方が向いているのかな。スターウォーズシリーズは第一期のEP4からEP6が大ヒットしてしまって、その後にEP1~EP3が作られ、追ってEP7~EP9が作られたんだけど、回を追う毎に物語が複雑になっていく感じがします。やはり第一期がスペースオペラのお手本とも言うべきわかりやすいSF冒険譚になっていて、一番面白かったな。
本作は外伝なので反乱軍と帝国軍の派手な戦闘もないし、ジェダイの騎士同士のライトセイバーのチャンバラもありません。もちろん戦闘シーンはあるんだけど、本編ほどの派手さや迫力ではありません。その一方で、帝国軍対反乱軍という組織同士の単純な対立だけでなく、帝国軍の横暴によって虐げられている人々がたくさんいて、それぞれにドラマがあるのだと言うことを表現してくれました。そういう点ではとても見応えのある作品だったと思います。
登場人物が多く、複雑な構成になっていますが、「希望」というものは人と人の架け橋によって紡がれ、受け継がれていくものだという事を示唆しているのでしょうか。主人公のジンのチームの活躍だけでは任務を達成することも、ジンが両親の仇を討つこともできなかった、そこには沢山の仲間達の力添えがあったと言うことなのかもしれません。
スターウォーズをある程度知っている方にはお勧めですが、スターウォーズってよくわからないという方が観てもたぶんチンプンカンプンだと思います(苦笑